懐かしの映画集 その12
ジュラシック・パーク めぐり逢えたら ミセス・ダウト ギルバート・グレイプ フォー・ウェディング フォレスト・ガンプ 一期一会 ショーシャンクの空に クリムゾン・タイド ブレイブハート マディソン郡の橋
TOP 1 ジュラシック・パーク Jurassic Park 1993
スティーブン・スピルバーグ監督作品です。 SFX技術がここまでの映画を作り上げるとは凄いことになったものです。 しかしストーリー的にも面白かったですねえ、まあこんな結末にはなるだろうと想像はできましたけどね。
ハモンド財団の作り上げた夢の島「ジュラシック・パーク」は、コスタリカ沖にありました。 このリゾート地はジュラ紀から白亜紀にかけての恐竜の世界を再現した驚異のテーマ・パークだったのです。 巨費を投じて研究者を集め、化石になった琥珀に封じ込められていた恐竜の血を吸っていた「蚊」から、DNAを採取し遺伝子工学とコンピュータによって恐竜のクローンを作り上げていたのです。
車に乗って園内ツアーにでかけます。 ジャングルを抜け夢の恐竜地帯で見たものは有史以前の草食恐竜が草原地帯を駆け回っている姿でした。 なかなかうまく作ってありましたね、恐竜たち。 しかしあの動きとか、皮膚の色とかどうして調べたんでしょうかね。 また恐竜って爬虫類ですから確か鳴かないですよね。 まあいろんな疑問が沸いてきますがそこはそれ映画ですから。
島の南端の危険地帯で事故が起こります。 あのティラノサウルス（T-レックス）が人間の英知をあざ笑うかのように本能を取り戻し、暴走を始めました。 雷雨で停電になり電子制御装置は止まり、暗闇の中でT-レックスが人間を襲い始めたのです。 怖かったですねえ、思わずのけぞりました。
TOP 1 めぐり逢えたら Sleepless In Seatle 1993
トム・ハンクスとメグ・ライアンのロマンティック・ストーリーです。 西海岸シアトルに住む子持ちのシングル・ファーザー、トム・ハンクスが東海岸ボルチモアに住むメグ・ライアンとラジオの深夜放送を通じて知り合い、最後はニュー・ヨークのエンパイア・ステート・ビルの上でめぐり逢うのです。
まああり得ないと云ってしまえばお終いですが、現代のおとぎ話についつい引き込まれ、笑わされ、泣かされてしまいます。 無理な話を無理に見せないように色々とリアルな話がちりばめてありました。
トム・ハンクスって最初に観たのは「ビッグ」でしたか、今回もなかなかよかったですねえ、この後からも活躍します。 メグ・ライアンは「トップ・ガン」でのトム・クルーズの亡くなった"女房役"の奥さんが最初でしたね、観たのは。 その後「恋人たちの予感」に出ていました。
TOP 1 ミセス・ダウト Mrs.Doubtfire 1993
あのロビン・ウイリアムスが一皮むけました。 しかしこの人色々才能あるんですねえ、「グッド・モーニング・ベトナム」「いまを生きる」「レナードの朝」、まさに天才ですが何故かアカデミー賞には縁がないんですよねえ。 しかし最近やっと獲りましたね、「グッド・ウィル・ハンティング」で助演男優賞を。
一家の亭主としては失格のロビンが妻に離婚されてしまいます。 しかも子煩悩だった彼からは子供たちの親権が妻に持って行かれてしまいます。 妻はインテリア・デザイナーとして生活力があったのです。 しかし子供たちの養育に家政婦を募集することになって、この新聞広告をみた元"夫"は、なんとイギリスのレディに女装して家政婦におさまるのです。
ここから始まる大爆笑と涙の大騒動。 いやー面白かったですねえ、この映画。 ロビン・ウィリアムスはいろんな声色を使い分けるアニメの声優としての役柄でした。 最高傑作は最後のあのレストランでのシーンでしたか。 笑いすぎて涙が出てきましたね。
TOP 1 ギルバート・グレイプ What's eating Gilbert Grape 1993
あの「タイタニック」のレオナルド・デカプリオが出てましたねえこの映画。 家族の愛と絆を感動的に描きあげた秀作です。 題名は主人公の名前です。 ギルバート・グレイプ役には「シザーハンズ」のジョニー・ディップがなっていました。 アイオワ州の田舎町が舞台です。 ハンディを負った弟、鯨のような巨体になった過食症の母親を抱えて、ギルバートはこの町から出ることができません。 そこへキャンピング・カーでやってきた少女との出会いでほのかに淡い恋が芽生えます。
よかったですねえこの映画。 ほのぼのと、淡々と展開するストーリー。 圧巻はあの母親が自らの醜悪な巨体を人目に晒すのを厭わず警察へ末の息子の身柄を引き取りに行くシーン。 レオナルド・デカプリオもあの難しい役柄を上手く演じていましたっけ。
TOP 1 フォー・ウェディング Four Weddings and a Funeral 1994
生粋のイギリス人気質の、自分の気持ちを率直に表現できないチャールズは、いざ結婚となると本当に相手が生涯本当に共にするに値するのか自信が持てず、逃げ腰になってしまいます。 ハンサムで女性たちにモテるのに。 そこへ友人の結婚式に招かれていたアメリカ人女性キャリーに出会い、一目惚れ。 次の日アメリカへ帰る彼女との一夜の忘れられない恋。 運命はもう一度二人に訪れます。
まあしかしこの映画、簡単に男女がくっついたり離れたり、面白かったですねえ。 あのアヒル顔の彼女、忘れられません。 そしてもう一人あの神父役のロワン・アトキンスン、コメディアンですかねえこの人、傑作でした。 結局親しい男女の仲間たち、おさまるところにおさまって、ハッピー・エンドとなるわけです。
TOP 1 フォレスト・ガンプ 一期一会 Tom Hanks is Forest Gump 1994
トム・ハンクスが好演します、フォレスト・ガンプ。 激動の30年間をただ「ひたすら走って走っての物語」です。 生まれつき頭が弱くてギプスをはめていた、いつも皆からバカにされていた子が目覚めて走り始めます。 その俊足が後々まで彼の人生について回るのです。 大学ではアメ・フトの全米代表になりケネディ大統領からも激励を受け、ベトナム戦争では傷ついた兵士たちを何度も走って助け出し、ジョンソン大統領から栄誉勲章を受け、中国での卓球選手権にも出場します。 傷ついた昔の戦争仲間とエビ漁船で大金持ちになったりもします。 ニクソン大統領に会ったりジョン・レノンとテレビ共演したりもしました。
まあしかし昔の大統領の映像を上手く組み合わせてあたかもトム・ハンクスと会ってるかのように合成します。 なかなかのフィルム技術・フィルム・マジックでした。 この映画、作品賞・監督賞・主演男優賞などを獲得しました。 トム・ハンクスは前年の「フィラデルフィア」に続く連続受賞でした。
TOP 1 ショーシャンクの空に The Shawshank Redemption 1994
あのスティーブン・キング（最近の映画では「グリーン・マイル」の原作者）の原作、「刑務所のリタ・ヘイワース」の映画化です。 無実の罪で終身刑を言い渡された銀行家のアンディが持ち前の知識と不屈の精神によってショーシャンク刑務所を脱獄する感動的な物語です。 原作ではかなりの時間経過が表現されていましたが、映画ではそれほど年月が経ったようには感じませんでした。 なにしろ20年間の物語です。
リタ・ヘイワースというのは当時の映画女優で、彼女のポスターが脱獄の抜け穴隠しに使われていたのです。 あのモーガン・フリーマンがまたまた渋い演技で相手役に出ていました。 原作もよかったですが、映画もまた別の持ち味があってなかなか良かったですね。 最後メキシコの海辺の町での再会シーン、感動的でしたね。
TOP 1 クリムゾン・タイド Crimson Tide 1995
ジーン・ハックマン、デンゼル・ワシントンによる潜水艦サスペンス物語です。 潜水艦の映画は皆どれも面白いですね。 「眼下の敵」「Ｕ-ボート」「レッド・オクトーバーを追え」等々。 閉鎖空間が生む緊張感がなんとも云えませんし、直接視認できないですからね相手の潜水艦とかが。 まあ「海底２万哩」は窓がありましたけどね、あれは想像の世界ですから別格です。
この映画は核ミサイル発射をめぐる艦長と副長との激しい対立がテーマになっています。 発射指令を受けていたんですが、指令受信中に魚雷攻撃を受け通信が途絶えたものですからさあ大変。 即時攻撃を主張する艦長、本国の確認を優先とする副長、艦内に緊張と葛藤と混乱が駆けめぐります。
しかしたたき上げの艦長、ジーン・ハックマン面白かったですね、子犬をいつも連れてるんですから。 おしっこするシーンがお笑いでした。 まああんな艦長どこでもいるんでしょうね、デンゼル・ワシントンも新鮮でよかったですね。
TOP 1 ブレイブハート Braveheart 1995
13世紀のスコットランドが舞台の史実に基づくアドベンチャー・ロマンです。 イングランド王エドワード１世の支配下のスコットランドは悪政に苦しんでいました。 そこに登場するヒーロー、メル・ギブソン演じますウィリアム・ウォレスの、スコットランド独立と解放をめざして戦った愛と勇気あふれる感動の一代記です。
それにしてもあの戦闘シーン凄かったですねえ。 なかなかの特撮を駆使してありましたね。 エドワード１世によって政略結婚させられたイザベル王女との道ならぬ恋の愛の葛藤がドラマを盛り上げます。 長い映画でしたが長さを感じさせないストーリー展開に、３時間あっという間に過ぎてしまいました。
TOP 1 マディソン郡の橋 The Bridges of Madison County 1995
クリント・イーストウッドとメリル・ストリープ主演のラブ・ロマンスと云いましょうか、たった四日間の通りすがりの不倫物語と云いましょうか。 原作が世界のベスト・セラーになっていましたからね。 それにしてもまた映画で見るとなかなか味わいがあります。 二度と再会しなかった二人、大人の男女の多くが心に秘めている、そんな思いを皆に成り代わって実感させてくれたので、大人気になったのでしょう。
しかしクリント・イーストウッドもいろんな映画に出て監督やったり凄い才能ですね。 最初はあの「ロー・ハイド」でしたね。 そして「マカロニ・ウエスタン」シリーズ、「ダーティ・ハリー」シリーズとか色々出てますね。 メリル・ストリープと云えば、これまたベテラン女優、「ディア・ハンター」「クレーマー、クレーマー」「ソフィーの選択」「恋におちて」「愛と哀しみの果て」「心みだれて」等々に好演していましたね。
02/10/2001