懐かしの映画集 その10
ゴッドファーザー パート３ ゴースト ニュー・ヨークの幻 プリティ・ウーマン ホーム・アローン レッド・オクトーバを追え！ ダンス・ウイズ・ウルブス レナードの朝
TOP 1 ゴッドファーザー パート３ Godfather Part III 1990
シリーズ第三作目は前作より15年後に作られました。 かなり長いインターバルでした。 時はあの次男フレドーを殺めてから20年、1979年です。 ドン・マイケル・コルレオーネ（アル・パチーノ）は、ファミリーの将来にわたる繁栄をめざして財産をすべて合法的なものにしようと考えます。 そして財政の基礎を不動産取引に置こうと考え、矛先をヨーロッパに向けます。 そこでヴァチカン銀行に目をつけるのです。
バチカン銀行をめぐる陰謀、ローマ教皇の急死、息子のオペラ歌手デビュー、娘（ソフィア・コッポラ、監督の娘）の誤射殺、等などいろんな見せ場があります。 あの「ルートヴィッヒ」のヘルムート・バーガーも久しぶりに見ることが出来ました。 まあしかし前二作に比べると残念ながらイマイチでしたね。
TOP 1 ゴースト ニュー・ヨークの幻 Ghost 1990
美しいメロディーに乗って進行する、ファンタジックなラブ・ロマンスです。 デミ・ムーアが銀行員サムの恋人、モリーを演じます。 二人が共同生活を始めた途端、暴漢に襲われてサムは「ゴースト」になってしまいます。 真犯人はサムの同僚のカールだったのです。 狙われたモリーを助けようと、ゴーストのサムはエセ霊媒師オダ・メイ（ウーピー・ゴールドバーグ）の力を借りるのです。
いやー、この映画よかったですね、あの音楽もとってもよかったですね。 幸せな二人がこれからと云うときにすべてを奪われた無念、その思いがゴーストとしてしばらくの間、この世とあの世の間に居ることができたんでしょうね。 しかしあのウーピー・ゴールドバーグ傑作でしたね。 「カラー・パープル」の時はそんなでもなかったんですけど、一皮むけました。 助演女優賞をとりました。
TOP 1 プリティ・ウーマン Pretty Woman 1990
現代版シンデレラかマイ・フェア・レディかと云った映画です。 リチャード・ギアとジュリア・ロバーツ、二人はこの映画にぴったりの、はまり役でした。 リチャード・ギアは「愛と青春の旅立ち」「コットン・クラブ」以来、久しぶりでした。
女性にうぶな大実業家が街の女と一週間の契約妻の約束をしますが、一緒に過ごすうち、二人はお互いなくてはならないパートナーであることを知るのです。 あのホテルのコンソルジュもよかったですねえ、決して街の女だからといって卑下しません。 またドレッシーに装ってサン・フランシスコまで自家用ジェットでオペラ鑑賞に行くシーン、オペラ 「トラヴィアータ」（椿姫）を観て涙を流すシーン、よかったですねえ。
TOP 1 ホーム・アローン Home Alone 1990
マコーレー・カルキン一躍有名になりました。 シカゴの住宅街のとある家が舞台です。 一家でクリスマス休暇でパリに出かけます。 出発の日、寝過ごして大慌てで空港まで。 オヘア国際空港のターミナル・ビルを走ります。 飛行機には間に合いましたが末の息子を一人家に取り残したのが判って大騒動。 息子は前夜の「神様へのお願い」が通じたものと大喜び。 しかし泥棒がやってくるのです。 ここからがまあ常識では考えられませんけれども、コメディ映画ですからね、なんと一人で泥棒たちを撃退してしまうのです。 隣の恐いおじさんとも仲良くなってハッピー・エンドです。
TOP 1 レッド・オクトーバを追え！ The Hunt for Red October 1990
ショーン・コネリー主演の潜水艦を舞台にした一大サスペンス映画です。 ソ連の新型原潜「レッド・オクトーバ」がムルマンスク基地を出航するところから映画は始まります。 この時のBGM よかったですね、これから何が起こるのかワクワクさせてくれるような勇壮な音楽でした。 （まさにここの海域ですよね、先日ロシアの原潜が事故を起こして浮上出来なくなったのは。）
まもなくレッド・オクトーバは姿を消してしまいます。 艦長ショーン・コネリーはソ連海軍本部の女婿（妻の父）に置き手紙を残してきました。 潜水艦と一緒にアメリカへ亡命する事をしたためていたのです。 ただちにソ連海軍は艦長が発狂したものと考え撃沈命令を下しました。 アメリカCIA は艦長の意志を確かめるべく一人の男を派遣しました。 アメリカ原潜に乗って、相手の原潜と、潜望鏡で艦長の意志を確認したその男は、ただちに亡命を成功させるために作戦行動に移りました。 結局亡命は成功します。
しかしソ連のアメリカ大使の、アメリカ側とのやりとりは傑作でした。 云いにくいのですが実は一隻潜水艦が行方不明で、、、 ええっ、更にもう一隻なくされていたのですか？ 「スター・ウォーズ」の「ダース・ベーダ」の声優、ジェームズ・アール・ジョーンズも出ていましたっけ。
TOP 1 ダンス・ウイズ・ウルブス Dances with Wolves 1990
ケビン・コスナー監督・主演映画です。 この年の作品賞と監督賞それに脚色賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、録音賞も獲得しました。 南北戦争のころのインディアンと北軍中尉との交流を描いた作品です。 サウス・ダコタの西部フロンティアでの勤務を志願し、大自然と狼とそしてインディアンとの心温まる交流が始まります。 ちょっとアラビアのロレンスに似た感じのところもなくはありません。 インディアンとしての生活を始めるのです。
あのバッファロー狩りの場面すごかったですね。 そしてバッファローの生レバーを食べる場面、すごく印象に残っています。 「ダンス・ウイズ・ウルブス」とは、最初狼と戯れていたように見えたので、インディアン語で彼のことをそう云う風に呼んだ名前を英語に訳したものです。 しかし今インディアンとは云ってはいけないんですよね、「ネイティブ・アメリカン」が正しいそうです。
TOP 1 レナードの朝 Awakenings 1990
ロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムスとの共演による一大感動物語です。 30年もの長い間神経科の病院で寝たきりで半昏睡状態にあった重度障害患者のレナード（ロバート・デ・ニーロ）が、勇気ある新任の医師セイヤー（ロビン・ウィリアムス）の献身的な努力と誠意によって奇跡的に「めざめの朝」を迎えるという物語です。 そして失われた30年間の人生を取り戻そうと、懸命に毎日を生きていこうとするのです。 いつしかセイヤーとの間に芽生えた熱い友情を支えにして。
しかし感動的でしたね、この作品。 特にロバート・デ・ニーロの演技がすばらしい。 脳炎後遺症患者の演技もすばらしいのですが、あのＬ・ドーパ（パーキンソン病に対する当時の新薬）の大量投与の副作用、痙攣とか、ひきつるような表情、ぎくしゃくした歩行の姿勢等々を、よくあんなに迫真的に演じられたものですね、感心します。
02/10/2001