懐かしの映画集 その７
レイダース 失われたアーク 黄昏 Ｅ・Ｔ 愛と青春の旅立ち ライトスタッフ 愛と追憶の日々 スター・ウォーズ ジェダイの復讐
TOP レイダース 失われたアーク Raiders of the Lost Ark 1981
「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカスがスピルバーグと手を組んで製作した冒険活劇の超大作、主役はもちろん「ハン・ソロ船長」のハリソン・フォードです。
アークは日本語訳で「聖櫃」と付けてありましたが、これは「契約の箱」のことです。 旧約聖書・出エジプト記にでてきますね、モーゼがシナイ山で神にもらった十戒の石板。 あれを収めるために神が新たに作るように命じた「箱」、アカシア材で周りを金で上張りをして、上に向かい合わせに金のケルビーム（智天使、単数形はケルブ）の像を付けるようにいわれた「契約の箱」なのです。
この伝説の失われた箱をめぐってナチス・ドイツが躍起になっていました。 これを阻止せんとアメリカ合衆国は若き考古学者インディー・ジョーンズに密命を託すのです。 シリーズ全３作の第一作目の始まりです。 出だしのペルーのチャチャポヤン寺院の巨大な「石の玉」傑作でしたね。 ネパールでのナチスのおじさんが火傷したり、カイロでの篭がいっぱいある誘拐シーンとか面白かったですね。 あの「地図の間」での「契約の箱」の隠してある「魂の井戸」の特定場面も興味ありました。 しかしあの蛇だらけの穴蔵はゾッとしませんでしたね。 最後の「契約の箱」の祟りで、神の光の矢にナチスがやられてしまうSFX も上手く作ってありました。
TOP 黄昏 On Golden Pond 1981
やっと貰えましたねヘンリー・フォンダ、アカデミー主演男優賞を。 名優ヘンリー・フォンダは「怒りの葡萄」の1940年に一回主演賞にノミネートされて以来、なぜかアカデミー賞とは縁がありませんでした。 彼の最晩年にやっとオスカーを手にすることが出来ました。 しかし彼は表彰式には病気で出られなくて娘のジェーン・フォンダ（黄昏にも娘役で出ています）が受け取り、彼の病床で手渡したのです。
ニュー・イングランドの美しく、まさに金色に輝く小さな湖を舞台にした、長年不仲だった父娘の和解物語です。 現実でもヘンリーとジェーンはこの映画を通して仲直りしたそうです。 人生の黄昏とも云える老夫婦演じまするはヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーン。 さすが名優どうしの好演、俳優人生の総集編とでも云いましょうか、よかったですねえ。 頑固な父が孫とボートで事故を起こし死にかけます。 その直前にそれを暗示するかのような死んだアビを釣り上げるシーン、老人の迫り来る死の象徴かもしれません。 すばらしかったですねえ、このなんとも云えないそこはかとしたストーリー。 キャサリン・ヘプバーンはなんとこの映画で四度目の主演女優賞に輝いています。
TOP Ｅ・Ｔ E.T. The Extra-Terrestrial 1982
スティーブン・スピルバーグの名作ＳＦ映画です。 地球の少年と地球外生物との心温まる交流物語です。 スピルバーグの「未知との遭遇」で私達はエイリアンと接近しましたが、今度はさらに宇宙人と心の接近を体験するのです。 一人取り残されたＥＴはエリオット少年に出会います。 少年は彼を兄妹とともに宇宙に帰してやろうとするのですが、大人達NASAの連中が追いかけてきます。 良かったですねえ、あの場面、あの自転車で追いつかれそうになって空へ飛んでいく場面。 思わず拍手しましたねえ。 感動的でしたねえ、ホントこの映画。 「ＥＴ フォン ホーム！」
TOP 愛と青春の旅立ち An Officer and A Gentleman 1982
リチャード・ギアとデブラ・ウィンガー演じます青春のロマンス・感動傑作です。 屈折した暗い子供時代を生きてきたザック・メイヨー（リチャード・ギア）と、同じく過去のみじめな生活から抜け出たいと考えていたポーラ（デブラ・ウィンガー）が出会います。
舞台はシアトル、海軍航空士官養成学校です。 あのルイス・ゴセット・ジュニアの黒人教官フォーリー、良かったですねえ、厳しい中にも人情的で。 しかし始めは自己中心的で思いやりの心に欠けるザックを容赦なくしごきます。 ザックも負けていません、いや負けられなかったのです、他に行くところがなかったからなのです。 卒業式の直後、自分には誰もお祝いしてくれる肉親が居ないことを悟ったザックは、一時別れていたポーラを迎えに製紙工場に行くのでした。 BGM も良かったですねえ、映画とぴったりあっていたような気がします。
TOP ライトスタッフ The Right Stuff 1983
1940年代後半に初めて音速の壁を破ったチャック・イェーガーから、50年代末にマーキュリー宇宙計画の飛行士に撰ばれた七人の男たちとその妻たちの生活、友情、葛藤などをクールに描いた大作です。
宇宙開発初期における知られざる危険飛行の実体を捉えたアメリカ宇宙航空史です。 チャック・イェーガーらのマッハ１・マッハ２を目指すグループと、ソ連に遅れをとった宇宙飛行のグループの面々の赤裸々な一人一人の人生が描かれます。
しかし宇宙飛行の初期の頃ってなんか今から考えるとめちゃ幼稚というかプリミティブだったんですねえ。 最初は猿で次が猿の代わりの「人間宇宙飛行士」でした。 まさに宇宙飛行士とは名ばかりの「代用猿」、ちょっと可哀想でした。 それでも無事地球に生還すれば、たった一回地球を廻ってくるだけで、英雄として迎えられたのでした。 中には英雄に成り損ねた飛行士もいて哀れを誘います。
TOP 愛と追憶の日々 Terms of Endearment XXX 1983
30年にわたる母と娘の絆を描いた家庭物語です。 お互い支え合いながら生きてきた母娘の強い絆、そんな二人の波乱の人生を笑いと涙で感動的に綴ったホーム・ドラマです。 登場しますはシャーリー・マクレーン、デブラ・ウィンガー、ジャック・ニコルソンです。
母と娘の住んでいる家の隣に元宇宙飛行士のニコルソンが引っ越してきます。 やがて娘は結婚しますが娘離れの出来ていないマクレーンは婿が気に入らないので結婚式にも出席しません。 そのころから徐々に隣の宇宙飛行士と懇ろになっていく母、娘の浮気、婿の浮気等々のエピソードが同時進行していきます。 ストーリーはこの後急速に悲劇へと向かうのです。
ジャック・ニコルソン渋いですねえ、面白味、茶目っ気も充分ありました。 シャーリー・マクレーンもベテランの味が良く出ていました。 この映画はまさに「ライト・スタッフ」その後という感じです。
TOP スター・ウォーズ ジェダイの復讐 Return of the Jedi 1983
３作目ともなるとさすがに少し面白味に欠けてきましたねこのシリーズ。 まあ遂にルーク・スカイウォーカーとダース・ベーダーの関係やオビ・ワンの真実が解き明かされましたが。 しかしまたまた新しいキャラクターとか登場です。 ジャバ・ザ・ハット、巨大な蟻地獄、スピーダー・バイクのチェース、イウォーク族、デス・スター等などです。 この後このシリーズは少しお休みでした。
02/10/2001