その6
第７日 ９月１６日（土） 曇り時々晴れ 間に強烈なスコール
５時起床。 6：30 RED ROSEへ仕立て上がりのアオザイを受け取りに。 アオザイ娘が試着してね、と勧めるので着せて貰う、バッチリです。 7：30 朝食。 8：30 メコン・デルタの街、アジアの穀倉地帯、西南約70Kmのミ・トー（My Tho）へ出発。 ミ（My）は「米」の意味。 昨日のスコールの為か、メコン河が運んできた堆積土で出来た土地なので掘るとすぐ水が貯まるのか、道路は泥濘状態、穴ぼこは水浸し。 道路拡張工事を何年がかりかでやってるらしいが、これじゃ終わらんゾ。 国道１号線なのに。
約2 時間、ミ・トー到着。 10：50「ティエン・ザン・ツーリスト」の船に乗り込み、メコン川クルーズ（ほんとはね、もうメコン川と呼ばないんです。 カンボジアからヴェトナムに入ると9つの支流に分かれるので九龍と呼ばれ、大きな支流はメコンデルタ最大の町カントーの前江、後江。 この支流はティエン川だす）。 カントーは遠くて日帰りでは行けない、サデックとかヴィンロンとかマルグリット・デュラスの「ラ・マン（愛人）」の縁の町にも行ってみたいけれど、ミ・トーで我慢。
船に乗り込むとさっそく椰子の実を割って、ストローを挿したジュースを持って来てくれるが温いっ、飲みましたがね。 怪しい？と勘ぐって、飲むまねだけした人も。 ちゃんと新しいのを切ってたよ、ナイフ汚いかどうかは知らん。 スコール来襲で左舷は工事用シートみたいなもので覆ってしまいます。 でも、涼しい風が河面を渡り、イメージしてたより快適ですねえ。
メコン川
ヤシの実ジュース
約20分で中州のタイソン島に上陸。 やっぱり暑い、紫外線がきつい、北緯10°くらいだもの。 四阿（あずまや）で果物（タン・ロン：ドラゴン・フルーツ、パイナップル、柿に似た味の果物他）とお茶のサービスがあるが、「333下さいな」。 果物は4種類でてきますが、甘さがエライ異なるので糖度の低いものから先に食べないと、食えなくなるよと教えてくれます。
さあ、いよいよメコン川のジャングル・クルーズです。 おやっ、ちっちゃな小舟に3人ずつ乗り込み前後にアオザイ&ノン姿の娘、（注：ばあちゃん、兄ちゃん、オッサンの場合もあり）が櫨で、葦の様な草の生えた3〜4mの川幅の支流をメコン川へ約15分漕ぎ下ります。 乗る前にサオさんが「とてもきつい仕事なので、心ばかりのチップをあげて下さいね」と。 そんなん言われたら、気の毒で可哀想で、ワシラが漕ぎましょうか？それにしてもジャングル・クルーズとは名前負けですね。 どこがジャングル？。 操舵手２人一組なので $1づつ差しあげました。 また、来たときの船に乗ってミ・トーへ戻る。
ジャングル・クルーズ
12 時すぎにミニバスでレストランへ向かうとスコールの気配。 パラパラッと来たところでレストラン チュン・ルオン（Trung Luong）へ駆け込む。 ビールで乾杯してるとバケツをひっくり返したようなスコール来襲、ラッキー憑いてますねえ。 ミ・トーにしかいない象耳魚（エレファント・イヤー・フィッシュ）は、30cmほどのものを丸ごと油で揚げ、鱗がコーンフレークのようにこびり付いたやつ（カー・タイ・トーン・スー）をほぐしてライスペーパーに他のものと一緒に巻いて食べます。 大きな手長川エビ、真ん丸のライスボール（直径20cm）、鶏の唐揚げ。
象耳魚
手長エビ
ライス・ボール
海鮮鍋
小やみになったところで13時出発、サオさんといろいろ話をします。 ベトナムのビーフは80%が水牛の肉です。 頭坊様はずっと、畑の水牛の行く末を案じておられましたが、やっぱり食いますねえ。 家庭の電気製品の30%は日本製で、お金持ちなら50%以上が日本製。 中国・韓国製は安いが故障する。 自家用車は10万人に1台、バイクは30人に1台、ホーチミンだけなら6人に1台、HONDAは25万円と高いが70%を占めバイクの代名詞になってます。 でも「HONDA GIRL」には関わらないように（関係ないか）。
YAMAHA，KAWASAKIを含めると日本製が80%。中国製なら7万円で買えます。 ホーチミン市で中流4人家族の生活費は3万円／月。 4万円以上の月給がないと貯蓄はできない。 公務員の給料は無茶苦茶安く7千円くらい、どうやって暮らすのよ？。 さっきから見てたら交通警官が、身なりの良いやつばっかり取り締まってるけど、関係ある？。 交通事故死が多いけれど、加害者は遺族に50〜80万円払えば示談成立。 マンション価格は500万円。
サオさん「教えて下さい、日本では刺身は家庭で食べますか？」食べるよ、なんで？。 吃驚、前に日本料理屋で、刺身を頼んだら吃驚するくらい高かった、２度と行けないです。 ベトナムのオッサンはヘビースモーカーが多いけど女の人は吸わないねえ。 とんでもないですっ、外で煙草吸う女はプロフェッショナルだけ。 その他、義務教育はないとか、医者になるにはとか、なんで日本人は長寿かとか、沢山情報交換しましたねえ。
15 時ホテルに帰って荷造り、18 時チェックアウト。 19：30 雨も降ってるので二晩連続で「13」で夕食。 大統領の本名は「フク（福）さん」、54 歳サイゴン（ホーチミン）生まれ。 ビール、白ワインに料理をいろいろ頼みます。 20：30 サオさんと待ち合わせ時間まではホテルのロビーでくつろいだり、最後のショッピングに走ったり。
21 時前にタン・ソン・ニャット国際空港に着いてチェックイン。 スムーズです。少し心配していた「ベトナム出入国カード」紛失についても、頭坊様が一緒に待っててくれて、新しい用紙に書き直したものを何気なく出したら、何も言わず通してくれた。 罰金とられる場面を、とシャッター切ったＴは偉そうな審査官に睨まれました。 免税店も広いスペースがあるが、あまり買いたくなるようなものなし。 土産物は土産物屋と同等か少し高い？。
23：15、VN9400便定刻に離陸。 約4 時間45分でKIXへ。 5 時頃（日本時間）機内食がでたけれど、あまり美味しくもなく大半、残す。 TMは頭坊様の分も半分食って、大食いの締めくくり。 いつもTMが最後まで食べてますが、食うスピードはHが勝ってるのでどっちが沢山食ったか？う〜ん、難しい（笑）。 6：10 無事KIX着。 全員無事に帰国。
誰か、今度ニャチャンに1週間ほど行きませんか？
それから今回行けなかった、古都「フエ（順化）」、高原のプチ・パリ「ダラット」（林芙美子の「浮雲」に登場します）にも行ってみたいですねえ。
近くだし、食べ物安いし完全に観光地ずれしてしまわないうちに、どう？
09/24/2000