今宵は久しぶりのフレンチです。 この店、Petit Restaurant goûtez は隠れ家的存在で、もちろんご存じの方はご存じで、例の「ザガットサーベイ」には出ていません。 道歩いていて、ふらっと入れる雰囲気ではありません。 まあしかし、美味しかったらどういう構えであっても良いんです。
それからこの店、ワインの品揃えが半端じゃありません。 とても研究熱心で、美味しいワインを比較的お安くサーブしていただけます。 お料理も半端じゃありません。 本格的フレンチで、いつもおまかせコースです。
今宵のテーブルのお皿は皆それぞれ絵柄が違います、このシリーズは、12種類の絵柄があるそうです。 すてきなお皿ですねこれは。
さあ、いただきましょう。 最初は、やはりシャンペンですね、どうしても。 フレンチでビールはね。 G.H.Mumm マム・コルドン・ルージュブリュットは素晴らしいシャンペンです。
アミューズは、やはり驚きです。 ソーセージ仕込みのパンですが、ひと噛みしますと、美味しさが口の中に広がります。 舌が打ち震えます。 う〜ん、これはスゴイね、パンに味付けしてあります。 あなどれません。
そして次なるお皿は、帆立貝。 ひとくちいただいて、ビックリです。 帆立貝のナニっていえば大抵イマイチなんですが、それはあまり良いとこ食べに行って無い所為もあるかもしれません、が、しかしこの帆立貝のお料理は素晴らしい！ ソースの味が、美味しさが、丁度の焼き加減の帆立貝にしみ通って、とってもとってもベリー・グー。 ソースの残りも、熱々の自家製パンにからめていただきます。
この次の剣先イカのお料理も素晴らしい。 剣先もこのような仕立て方があるとは驚きです。 付け合わせのかやく蒸し御飯も素晴らしい。 ソースを一緒にからめていただくと尚美味しいな！ しかしこの剣先すばらしい、大きめにさばいてあって、アオリイカや紋甲烏賊なんて目じゃないね。
白ワインもすでにいただいています。 ムルソーです。 ブルゴーニュの白ワイン、ムルソー ・ポルゾ Meursault-Poruzots プルミエ・クルー、ドメーヌ・ラトゥール・ジローです。 このワイン初めていただきますが、とてもサッパリ、最初はドライだけかと思いましたが、たいへんフルーティー、こんな美味しい白ワイン、ワインの世界は奥がやっぱり深いですね。 当然、シャルドネイとピノ・ブランでしょうね。
次はスープです。 かぼちゃのスープ、夏らしい一品です。
そして、オマール海老。 このお味つけも素晴らしい！ 普通、オマール海老ってなんだかイマイチですよね、あまり良いとこ行ってない所為もありますが。 でもこれは、上記の帆立貝のナニと同じで、適度な火加減にソースが良く絡んで、もうこの上ない美味しさに仕上がっています。 同じくソースの残りも、熱々の自家製パンにからめていただきます。
次は赤ワイン。 ブルゴーニュ、ジュブレー・シャンベルタン Gevrey Chambertin、プルミエ・クルです。 ピノ・ノワールです。
お口直しのシャーベットをいただきます。
そしてメインのステーキですか。 フレンチにステーキってのはあまり好みじゃ無いんですが、おとなしくいただきます。 お肉食べて夏バテを防がなきゃね。
お肉と一緒にいただく赤ワイン、ボルドー、ポーイヤック村のシャトー・ランシュ・バージュ Chateau Lynch Bages です。 村の中心からやや南、シャトー・ラトゥールのずっと北にある、バージュ Bages の畑で取れるワインです。 5級格付けですが、どうしてどうして、2級に匹敵するとっても力強い良いワインです。 カベルネ・ソービニオンが75％ほどで、カベルネ・フランとメルローが10ないし15％です。 プアマンズ・ラトゥールとかプアマンズ・ムートンとか揶揄（やゆ）されますが、そんな風評に負けない美味しいワインです。
デザートもいただきます。
コーヒーは、無理を言って、エスプレッソです。
あ〜、今宵は久しぶりのフレンチで、しかも美味しいフレンチで、幸せな気分になりました。 どうもどうもご馳走さまでした。
08/08/2007 記
追補 02/29/2008 記
追補 11/16/2008 記
追補 08/07/2009 記