アメリカス・カップ2003 / ルイ・ヴィトン・カップ2002 
アメリカス・カップに挑む挑戦艇を決めるルイ・ヴィトン・カップ・レースがすでに始まっています。 10月1日から始まったラウンド・ロビン1も既に終わり、ラウンド・ロビン2もようやく先日終わりました。 今年の挑戦艇は六カ国から9艇出場です。 今回は残念ながら日本からの挑戦はありません。 前回まで頑張りましたが今回は断念です。 日本艇のスキッパーを務めていたピーター・ギルモアが、シアトルから挑戦の米国艇ワンワールド・チャレンジに乗っています。 またスイスからの挑戦艇のスキッパーは、前回ニュージーランドの防衛艇に乗ったニュージーランドのラッセル・クーツが務めています。 なんだか面白いと云うか、お金でなんとも成るような世界ですね、ここは。
今回の挑戦艇は、イタリアから2艇、イギリス、スエーデン、フランス、スイスから各1艇、米国から3艇です。 スイスはいつぞやも出ていましたが、不思議ですね、あの国は海がないと云うのにねえ。 もしスイスがアメリカス・カップをもぎ取ったら、次回からはレース水面は、ジュネーブ湖になるんでしょうか興味津々です。 米国の挑戦艇のうちNYYC（ニューヨークYC ）の挑戦艇も相変わらずデニス・コナーで頑張っています。 デニス・コナーも何歳になったんでしょうね。 きっと8回か9回くらいこのアメリカス・カップ・レースに関係してると思いますよ、デニス・コナーは。
次に挑戦艇の一覧を掲げておきます。
国 挑戦クラブ名 チャレンジ名 スキッパー フランス Union Nationale pour la Course au large Le Defi Areva Luc Pillot
イタリア Reale Yacht Club Canottieri Savoia Mascarlzone Latino Challenge Vincenzo Onorato
イタリア Yacht Club Punta Ala The Prada Challenge Francesco de Angelis
スエーデン Gamia Stans Yacht Sallskap Victory Challenge Mats Johansson
スイス Societe Nautique de Geneve Alinghi Swiss Challenge Russell Coutts
イギリス Royal Ocean Racing Club GBR Challenge Ian Walker
アメリカ Golden Gate Yacht Club Oracle BMW Racing Chris Dickson
アメリカ New York Yacht Club Team Dennis Conner Dennis Conner
アメリカ Seattle Yacht Club Oneworld Challenge Peter Gilmour
次に終了したラウンド・ロビン1のポイントと、ラウンド・ロビン２のポイントを掲げておきます。 どちらも9艇の総当たり戦です。 ラウンド・ロビン1では結局、米国艇のワンワールドが8ポイント、スイス艇アリンギが7ポイント取っています。 以下米国艇オラクルが5ポイント、続いてイタリアのプラダとイギリスのGBRと米国艇チーム・デニス・コナーがそれぞれ4ポイントです。 そしてスエーデン艇ヴィクトリーが3ポイント、イタリア艇マスカルゾーネが1ポイント、そしてフランス艇ル・デフィ・アルバが0ポイントという結果でした。
■ルイ・ヴィトンカップ ラウンド・ロビン１
フランス Le Defi Areva 0
イタリア Mascarlzone Latino Challenge 1
イタリア The Prada Challenge 4
スエーデン Victory Challenge 3
スイス Alinghi Swiss Challenge 7
イギリス GBR Challenge 4
アメリカ Oracle BMW Racing 5
アメリカ Team Dennis Conner 4
アメリカ Oneworld Challenge 8
ラウンド・ロビン（RR）2では、イタリアのプラダとアメリカのオラクルが7ポイント、スイスのアリンギが6ポイント、アメリカのワンワールドが5ポイント、スエーデンのヴィクトリーが4ポイント、イギリス艇GBRが3ポイントです。 そして、米艇チーム・デニス・コナーとフランス艇が2ポイント、イタリア艇マスカルゾーネは0ポイントのままです。 今回は前回の方式とは変更があり、ラウンド・ロビン（RR）2でもポイントは1点しかありません。 ラウンド・ロビン（RR）1とラウンド・ロビン（RR）2のトータルでは、アリンギ13ポイント、ワンワールド13ポイント、オラクル12ポイント、プラダ11ポイント、です。 ただしワンワールドはラウンド・ロビン（RR）2の終了時点でペナルティー1ポイントが引かれ、結局トータル12ポイントです。 このラウンド・ロビン（RR）2が終了した時点で下位成績の艇が1艇すなわちイタリアのマスカルゾーネが脱落です。 そのあとは8艇による順々決勝で、上位と下位に分け、ダブル・チャンス組とシングル・チャンス組に分かれて、戦うことになるのです。 上位艇は前記のアリンギ、オラクル、ワンワールド、プラダが順に1位2位3位4位です。 下位艇は順に5位から8位はヴィクトリー、GBR、チーム・デニス・コナー、ル・デフィ・アルバです。 今回は敗者復活戦もあります。 それらについてはまた追々説明していくことになるでしょう。
■ルイ・ヴィトンカップ RR１ RR２ 合計 順位
フランス Le Defi Areva 0 2 2 8
イタリア Mascarlzone Latino Challenge 1 0 1 9
イタリア The Prada Challenge 4 7 11 4
スエーデン Victory Challenge 3 4 7 5
スイス Alinghi Swiss Challenge 7 6 13 1
イギリス GBR Challenge 4 3 7 6
アメリカ Oracle BMW Racing 5 7 12 2
アメリカ Team Dennis Conner 4 2 6 7
アメリカ Oneworld Challenge 8 5 12 3
10/31/2002
11/04/2002 更新
アメリカス・カップ2003 / ルイ・ヴィトン・カップ2002 その2 へ続く