その 3
5月27日 土曜日
ゆうべは何だか興奮してよく眠れなかった模様です。 しかもmdkは夜更かしして帰ってくるし、拙はなかなか寝付けませんでした。
朝から少し物音がするなと思っていたら、大工さんが居間と食堂の外のベランダのデッキを直しています。 メンテナンスの要らない合成木材を使った材質のものに取り替え中。 紅茶をいただきます。 アメリカで紅茶が飲めるとはスゴイな。 英国風ティー・ポットでサーブされます。 しかも本格的に紅茶が冷めないようにする例のカバーも付いています。
グッド・モーニング、ビグネリさんご登場。 今日は地元出身のチェイニー副大統領がナトロナ・カウンティ・ハイ・スクールの卒業式に来て挨拶するとか。 そのためにわざわざ昨日米空軍の輸送機が専用車を運んできたとか。 空港で昨日見たあの輸送機はそのためのものだったんですね、納得。 新聞を見ると確かにNatrona County High School の卒業式、コメンスメント・セレモニィに出席とか書いてありました。
さあ朝ご飯を食べに、ジモティの良く行く店に連れもって参ります。 ご夫妻と拙らとジョー・ジュニアの娘さんサラです。 土曜日のせいか人沢山来店です。 この店はブレックファスト、ブランチ、ランチをサーブする模様です。 一皿の量が多いので、mdkとシェアします。 正解です。
昨年訪れたモントリオールとかケベック・シティの話をします。 中学校・高校がミッション・スクールだったので、その関係でカナダ・モントリオール本部を訪れた話を披露します。 ヴィグネリさんも昨年学会でケベックを訪れられたそうです。 でもキャスパーから飛行機を乗り継いで結構な金額が要ったとか仰ってました。
店を出て、ダウンタウンを散歩です。 キャスパー1のメインの通りも閑散としています。 Lou Taubert Ranch Outfitters という店に入ります。 この店、地元カウ・ボゥイの御用達（ごようたし）の店の模様です。 様々なカウ・ボゥイ用品、品揃え豊富の模様。
何だかヴィグネリさん、拙に昨日のお土産のお礼にカウ・ボゥイ・シューズをプレゼントしていただけるとか。 ええーっ、そんなの恐縮してしまいます。 でもどうしてもと仰るので、店の人に選んでもらいます。 しかし拙の足小さいんだけど、日本でもなかなかサイズがないのに。 けどこの店品揃い、サイズ揃い、まっかせなさーい！ ちゃんとありました、スモール・サイズの靴が。 とてもステキなブーツです。 こんなの日本じゃ手に入らないと、店の人もヴィグネリさんも仰います。 そうかもしれません、ありがとうございました。
お家に戻って小休止です。 今度はピック・アップに乗せていただいて出かけます。 キャスパー山脈にある山小屋です。 ヴィグネリさん、かつてはワイオミングの西にあるジャクソン・ホールに別荘を持ってらしたそうですが、遠いので近くの山に新しく作られた模様です。 途中見晴らしの良いところで記念写真です。
さあ着きました。 山小屋とは云え、素晴らしい手作りハウスです。 まあカッテージと呼ぶんでしょうか、10エーカもの広い土地に建ててあります。 中に入ります。 鹿の角で作ったシャンデリアとか、ここにも御自宅と同じように鹿とかのトロフィが飾ってありました。 キューバのヘミングウエイの家にもありましたよね。
キャスパーは海抜高度の高いところですが、このキャスパー山脈の小屋はもっと高いアルティチュードです。 カテージ周りは白樺のようなアスペンの木々がたくさんあり、また木陰には溶けてない雪が残っています。 敷地の柵には、NO TRESPASSと書いてあります。 trespass って確か「主の祈り」に出て来ますよね、OUR FATHER の一節です。 - and forgive us our trespasses as we forgive those who trespass against us - ってのが。 この場合は「罪あるいは、罪を犯す」って意味ですが、NO TRESPASS ってのは「侵入禁止」って云う意味だそうです。
さあ山を下ります。 家の近くにやって参ります。 道路の傍らには可愛いプレーリィ・ドッグ (Prairie Dogs) が沢山居るのを発見しました。 立ち上がって群れているのもいて、愛嬌です。 これはギニィ・ピッグ（Guinea Pigs、テンジクネズミ、俗にモルモット）が豚ではないのと同じように、プレーリィ・ドッグは犬ではなく、齧歯類（げっしるい）の模様です。 mdkはサン・フランシスコのホテルで化粧品とか忘れてきた模様ですので、ヴィグネリさんにねだって、近くのコンビニに連れて行ってもらいます。
さあお昼ごはんです。 ジョー・ジュニアと一緒です。 サラダ・スティックとヌードル・スープです。 コロナ・ビールもいただきます。 食後PCをお借りしてメール・チェックです。 でも日本語は読めません、文字化けです。 メールを誰がくれたのかは判りますが、本文は読めません。 頭坊さまからメールいただいているようです。
さあ再び夕食タイムです。 キッチン・ダイニングに参ります。 今日は土曜日なので全員集合の模様です。 ご長男のサムは奥さんお子さん所要のためお一人で登場です。 はじめまして、どうもどうも。 サムは産婦人科のドクターです。
次に次男のボブ一家登場です。 ボブは小児科のドクターです。 奥さんとお子さん4人です。 女の子3人と末っ子が男の子です。 もちろん三男ジョー・ジュニアとその娘サラや四男マーク夫婦も居ます。 ヴィグネリさん一家勢揃いです。 とてもにぎやかです。
全員でイタリア料理をいただきます。 ヴィグネリさん家（ち）は、夕食の前は必ず食卓で全員手をつないで食前の祈りを唱えます。
またうちのmdkは明日が誕生日ですので皆に一足先にハッピィ・バースデイ・トゥー・ユーを歌ってもらいます。
食後ヴィグネリさんやサムとかボブと医者同士で色々お話です。 ヴィグネリさんはESSの時にNavigationシステムを使ってられるとか。 びっくりです。 日本じゃ大学病院でも導入していないところがあるという高価な機器です。 やはりアメリカはこのような装置を持っておかないと、事故でもあっていざ訴訟にでもなれば不利になるからなんでしょうかね。 それにしてもスゴイなあ。
外へ出てみます。 南のキャスパー山脈のスカイラインがとてもきれいです。 空気も澄んで心が洗われるようです。 とっても静かなところです。 皆さん三々五々お帰りになります。 どうもどうも、お会いできて光栄です。 今宵もうちのmdkはジョー・ジュニアとマークたちと飲みに連れて行ってもらいます。 キャスパーでは飲みに行くとこ二三軒しかないそうです。 車で行くのですがホントはイリーガルなんですが、事故でも起こさない限り大丈夫とか。
テレビで映画シスター・アクト（天使にラブソングを）をやっていましたので、残った拙とヴィグネリさんご夫婦で映画鑑賞です。 なつかしい映画です。 久しぶりに見るとおもしろい。 ウーピー大活躍です。 さあおやすみなさいです。 今日は思いがけないプレゼントいただきありがとうございました。