ヴィアトール会の歴史を訪ねて北米カナダ三大聖地巡礼その１

　ヴィアトール会って何でしょう。　ヴィアトール会というのは、フランスのリヨン近郊に18世紀末に生まれたルイ・マリ・ケルブ神父が、「聖ヴィアトール」をその守護聖人として創立した修道会のことです。　学校教育活動にその主眼が置かれています。　ローマ総本部、リヨン本部のもとに、カナダのケベック州にモントリオール管区があり、戦後まもなくケベックから多数の修道会士が日本に派遣され、創始されたのがヴィアトール学園です。　ヴィアトール学園ではピンと来ない方も、洛星中学・高等学校といえばお判りになるかも知れません。

　京都の地に誕生したヴィアトール学園も創立50年を過ぎました。　この度、学園関係者の肝いりでカナダのケベックにあるヴィアトール修道会を訪ねる旅が企画されました。　もっとも二年ほど前にもフランスのリヨンやルルドを訪れる旅が企画されています。　今回のは、その第二回の旅ということになります。

　メンバーは前校長のラバディ神父さまを団長として、現校長、OB生、後援会関係等など総勢30人弱の「洛星ファミリー」です。　拙はこのうちのOB生ということになります。　同期の理事室長のhsgwさんの勧めもあり、ペアで参加する事になりました。　2005年7月19日からの10日間の旅行です。　ケベックのヴィアトール修道会訪問に加え、「北米カナダ三大巡礼地」も訪れます。　それだけじゃ寂しいだろうということで、カナダ旅行の定番、ナイアガラ観光とカナディアン・ロッキーの氷河観光も付け加えられました。

2005年7月19日（火）　

　予定時刻の16:30ちょうどにエア・カナダAC0036便は関空(KIX)を飛び立ちます。　機内食の夜食の後、寝たと思えば、「朝ごはんどうされますか」の声に起こされます。　夕べの赤ワインが効いたのか、やはりよく寝た模様ですが、時間的には4時間も寝てないんじゃないでしょうか。　

　間もなくバンクーバー(YVR)着陸です。　窓からカナディアン・ロッキーが見えます。　山々は白く雪を戴いているように見えます、7月下旬と云うのに。　ヴィクトリア島を過ぎると上からバンクーバー空港（Google Map)が見えます。　予定より少しだけ早くランディング。　この空港は前にキューバに直行便で行った時、給油で行き帰り立ち寄ったことがあります。　一旦荷物を受け取り、入国して、再び荷物を預けるのですが、ポーターが皆やってくれます。　約2時間のお待ちです。　しかし、やはりというべきか、寝たにもかかわらず眠いです。　そりゃまあそうでしょう、日本時間の真夜中ですからね。

　今度は、トロント行きのAC0180便です。　バンクーバーとトロントは時差が3時間もあります。　12時離陸ということは、トロント時間で午後3時発ということになります。　今度の機材はボーイング767です。　少しウトウトとしてますと飲み物サービスです。　ビールを注文します。　国内便のエコノミーでは、アルコール飲料はお金が要ります。　ビールは5ドルとか。　米ドルでは、と聞きますと4ドルとのこと。　USドルで払います。　なんせ、USドルが余ってましたので、沢山小銭を用意してましたからね。　ビールはカナディアンビールです。

　ナイアガラ・フォールズは夜中だというのに、歩いている人が沢山います。　さすが世界三大観光地のナイアガラ、年間一千二百万人が訪れる町、人が多いのは当たり前ですか。　ホテル(Google Map)は滝の真ん前、レインボーブリッジにも近い、カジノの隣、シェラトン・オン・ザ・フォールズ (Sheraton on the Falls)です。　部屋は、もちろんナイアガラ・ビュー・サイドです。

　ライトアップしている滝が幻想的です。