■火曜日
今日は車で出かけます。 カリフォルニアのデスバレー見学です。 朝六時に出発です。 インター・ステート15から515Nに行くところで間違ったので、一旦フリー・ウエイを出ます。 出たついでに、ガソリンを入れ、ハンバーグと水を仕入れます。 アイス・ボックスには氷も沢山入れてあります。 このアイス・ボックスはフーバー・ダムへ行った日に大きなスーパー・マーケットで仕入れてありました。 朝食は走りながら車の中で済ませます。 インター・ステート515、別名95号線は、しばらく行くと、とんでもない殺風景な道になります。 直線道路が何マイルも続き左右は不毛の土砂漠です。 ロサンゼルスとラスベガスの間も砂漠でしたが、それよりも更に殺風景な景色です。 よく見ると道の左右に鉄条網が続いていて、荒涼とした砂漠地帯に入れないようになっています。 軍の施設でもあるんでしょうか。
アマルゴサ・バレーと云う所でドライブ・インに入り休憩です。 昔の西部劇時代のカフェのような設えで、表には馬の手綱をつなぐバーがあり、店の前にはシェリフの牢屋と縛り首台のミニチュアが飾ってありました。 この辺りの唯一の雑貨屋さんでしょうか、それともドライバー相手の店でしょうか。 こまごまとしたモノ大抵置いているようです。 セルフ・サービスでコーヒーをいただき、休憩です。 朝からビールで出来上がっているおじさん達が居ました。 そこからデスバレー・ジャンクションへと左折して375号線を走ります。 この道の途中でネバダ州からカリフォルニア州に入ります。
ファーニス・クリークのビジター・センターで料金を払い、いよいよ海面下のデスバレーを走ります。 アーチスト・パレットと云って岩肌が色んな色になっているところ、デビルス・ゴルフ・コースと云って塩と土が固まってでこぼこになったところとか、バッド・ウオーターと云う合衆国で一番海抜の低いところとかを訪問します。 このバッド・ウオーターには、ごく僅かの水があり、ほとんど水たまりと云った感じですが、驚くことにこの水の中に暮らしている生き物がいるのです。 小さな小さな巻き貝です。 恐ろしいですねえ、生命の神秘をかいま見た気がします。
（蛇足：デスバレーはカリフォルニア州にあり、ラスベガスからは北西方向にあたり、車で約3時間半ほどかかります。 インター・ステート515号線から州道95号線を走り、アマルゴサ・バレーで左折し373号線へ。 デスバレー・ジャンクションを右折し190号線を行くとファーニス・クリークにビジター・センターがあります。 デスバレーはアラスカを除くと合衆国最大の国立公園です。 まさに不毛の地、ここに至る道路の周囲にも人家はほとんどまったく見あたりません。 海抜高度マイナス85.9メートルの西半球最低地点があります。 ちなみに東半球ではイスラエルの死海が海抜高度マイナス400メートルが最低です。 広大な塩湖が干上がってできあがった、とてつもなく広い土地です。 とても厳しい自然環境で、夏場は気温が最高摂氏57度くらいまでになります。 したがって夏のドライブはオーバー・ヒートに気をつけなければなりません。 またアイス・ボックスと水は必携でしょう。）
帰りは別の道で、ショションからパーランプと云うところを経て帰ります。 パーランプには猪戒があらかじめインターネットで調べていた、ネバダ州でもここの郡でのみ合法的な、いかがわしいことの出来る店があり、わざわざそこを訪ねます。 猪戒は車から降りて建物の写真を記念に撮ります。 見るからにそれらしい建物です。 何と24時間営業です。 見ていると、車が時々入って行きます。 この建物は、ほんとの街のはずれにありました。 この町はとてつもなく広いのですが、その先はもう道がないと云う、ホントのはずれのところでした。 160号線でラスベガスへ向かいます。 途中レッドロック・キャニオンへの三叉路を通ります。 しかし帰り道も殆どまったくと言っていいほど人家が見あたりません。
市内に入り、ホテル・ミラージュに駐車して今夜のショーのチケットをゲットします。 ベッラージョに戻り、早めの夕食を簡単にバフェで済ませます。 バフェと云うのは日本で云えばバイキング料理みたいな所です。 テーブルが決められ、料理は各自で好きなだけとってくると云うヤツです。 ここはカニが旨いとかの評判でしたが、まあバフェと云うところは、いまいちですね。
ミラージュに行きジークフリートとロイの、例のホワイト・タイガーの大マジック・ショーを見ます。 大掛かりなショーですが、ホントに不思議なマジックをさんざん見せつけられます。 まったく、いったいどうなってるのか、さっぱり判りませんでした。 まさにテレ・ポーテーションの様です。 ショーの後、ダウンタウンに行き、フレモント・ストリート・エクスペリエンスを見学して、ABCストアで夜食を仕入れ、タクシーでホテルに戻ります。 ダウン・タウンは、せっかくこのようなアーケードを作ったのですが、客足はどうしてもラスベガス・ストリップのホテル・カジノに向くようです。
その5に 続く
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