■月曜日
朝早く出かけます。 今日はヨセミテ国立公園観光です。 バスがホテルまで迎えにきてくれます。 このホテルはバスとかツアー専用の乗降場所が地下に設けてあります。 すぐ近くのラスベガス空港まで行き、SCENIC AIRLINE の FOKKER F27 に乗り込みます。 搭乗券は3と書かれたラベルを胸に貼るだけです。 FOKKERは44人乗りの飛行機です。 マーセド（MERCED）まで行きます。 約一時間半かかりました。
マーセド空港からバスに乗り、途中マリポサ（Mariposa）で休憩して、さらにバスはマーセド川に沿ってV字渓谷の山道を進みます。 二時間もかかってやっと辿り着きました、ヨセミテ公園です。 左に大きな岩肌が迫っています。 インスピレーション・ポイントまで上がりますと、これはすごい、世にも美しい光景が正面に広がります。 まん中にハーフ・ドーム、左にエル・カピタン、右にスリー・ブラザーズとブライダル・ベール滝がパノラマのように広がっています。 それはそれはとても美しい景色です。
（蛇足：ヨセミテはカリフォルニア州の東にあり、ラスベガスからは北西方向になります。 シェラネバダ山脈の中央部にあり、1851年に合衆国歩兵部隊の踏査により世に知られるようになりました。 1890年にイエロー・ストーン公園に次いで合衆国第２番目の国立公園に指定されました。 アクセスはとても不便で、それだけにこの大自然が手つかずのまま保たれていたのでしょう。 マーセド（Merced）が拠点となります。 ここからバスで約2時間ほどです。 ラスベガスからはマーセドまで飛行機で約1時間半くらいかかります。 ヨセミテは氷河によって形作られた自然の造形美の極致とでも言えるでしょう。）
インフォメーション・センター付近でサンドイッチの昼食です。 ここの入り口のところに、映画「トゥエルブ・モンキーズ」に出てきた大きな木の年輪がかざってあります。 「マグナ・カルタ」とかの歴史的出来事が起きた年輪の場所が示してあります。 ヨセミテの滝は夏場はブライダル・ベール滝を除いてはすべて枯れてしまいます。 滝が一番良く見られるのは六月だそうです。 肝心のヨセミテ滝もすっかり干上がっています。
アワニー・ホテルへ行きます。 AHWAHNEEと綴りますから、たぶんネイティブ・アメリカンの単語でしょう。 古くからある有名なホテルで、ヨセミテ滝とハーフドームが一望できる格好のロケーションです。 昔からアメリカで財を成した人たちがこぞって余暇を過ごしに来たと云う由緒あるホテルです。
ここではヨットノミの嚥玉兄と道恐とそして嚥玉兄の息子すなわち道恐のいとこの三人の「スープ」事件が過去におこっています。 ここのダイニングで三人が食事をしていたと想像あれ。 スープがチョイスできました。 嚥玉兄と息子は「メロン・スープ」を選びました。 道恐は「オニオン・スープ」でした。 道恐はメロン・スープなんて美味しいはずはないと読んでいました。 案の定です。 二人は不味くて飲めない様子。 やおら嚥玉兄が、「おい○○（道恐）、△△（息子）やんが、飲めへん云うとーるやないケ、スープ替えたらんカイ」ですと。 ちなみに息子は不味いとも飲めへんとも言っていませんでした。 渋々道恐は、スープを交換したとか。
（註：「嚥玉」と「道恐」とはヨット仲間で、しかも親子です。）
さあ、あまりゆっくり出来ません。 なんせラスベガスからヨセミテと云えば東京大阪間の距離くらいあります。 来た道を、また二時間かけて引き返します。 帰りの飛行機は人数が少なかったと見えて、機種がビーチ(Beech)に変更で、往路よりも早くラスベガス空港に着くことができました。 7番ラベルを胸に貼ります。
ホテル・ベッラージョでの夕食は、フランス料理の「ピカソ PICASSO」（ZAGAT
No.3 TOP FOOD in Las Vegas）です。 上着着用のお店です。 プリフィックス料理（Prix
Fixe）を注文です。 前菜と二品目とメインとが選べます。 それぞれ三つずつ異なるものを注文して、三人でシェアします。 ここでも席はホテルのコンソルジェを通してあったので窓際の噴水が見える一等席でした。 美味しいシャンペンやワインとともにお料理を美味しくいただきました。 このレストランの壁には、ピカソの本物がいくつも飾ってありました。
