（記事・写真 無牙）
2001年6月28日（木）日本は晴れ、シェムリアップ（Siem Reap）は夕方スコール
0930 KIX 中央団体受付カウンター前で、「Mリン」と待ち合わせ。 旅程は彼に一任です。 「国内最大手某旅行会社」勤務、8年間百数十回も海外を飛び回ってるんだから任せましょ。 しかし当初のクルンテープ（BKK）経由ルートがプロテクトできず、間際にホーチミン（SGN）経由シェムリアップ（REP）となる。 じゃあクルンテープでHちゃんとのランデブーは諦めるんだね（笑）。 俺も、酔っぱらって全て無くしてしまったジム・トンプソンの「象さん柄ネクタイ」補充購入は諦めます。
航空券とホテルだけ押さえて、あとは何にも決めてない状態。 「アンコール遺跡巡り」に関して、バラモン教から派生したヒンドゥー教・仏教、ラーマーヤナ・マハーバーラタ、（カーマストラこれは今回関係ないか）下敷きとなる知識、各遺跡の言い伝えは私、習熟しております。 現地ガイドの説明は不要、と思ったんだけれど、どうにも足回りが不便。 時間を有効に使うには、と前日にドライバーとガイドをセットで手配。 でも土産物屋には連れて行くなよ（笑）。 カンボジアのビザもちゃんとシェムリアップ国際空港で取れるンやろなあ、少し心配。
旅の始まりは「とんじゃお」ビール券でスタート。 1125定刻5分前、VN941便は出発。 1435定刻30分前、SGN着、5時間10分。 VN機は食事のメニュー、イヤホンを回収に来ますねえ、乗務員愛想悪いです。 月に3〜4回利用するANAの乗務員とか地上勤務の人なんか凄く接し方が気持ち良いんだけれどね。 タンソン・ニャット国際空港（SGN）でのトランジットは2時間ほどあるけれど、ここにはカフェ１軒しかありません。 免税店土産物屋（市内より割高）も興味なし。 カフェ「Sky Line」にて、久し振りの「333」で乾杯。 河内（HANOI）からの乗り継ぎ便が30分遅れ、1700、VN829便離陸、乗客は11名っす。 1時間のフライトですがサンドイッチが出て結構美味しい。 1835雨季らしく雨のREP入り。 濡れるなあ、と思っているとタラップ降りたところで傘を貸してくれます、スンマセン、ベトナム航空を侮って。
「田舎の駅舎風の狭い部屋」で簡単にビザ取得（20USD、写真１枚、申請書）、その向かいで入国審査、仕切の向こうで荷物を取って、税関（机1ヶ）をあっさり通過。 乗客11名だから良いが、もし大勢、人が到着したなら何時間待ちになるのでしょうか。 もっと恐れるべき事態は「突然のビザ発給事務廃止」、でも旅行社経由で取得したら1万円以上取られるものね。 クメール人（文化・人種等にはクメール、国家・政治経済等にはカンボジアを用います）の「ホン」君が迎えに来てくれます。 「HOTEL CITY ANGKOR」は国道6号線でREP市街（Siem Reap：「シャムが終わった」、昔クメール人がシャム人に戦勝し、この地から追い払った事が名前の由来）への丁度真ん中辺、4Km位。 先ほどのスコールで路肩が水浸しで判らない。
今晩はホテルで夕食(1930-2030)とします。 セットメニューを薦められるが、アラカルトでカンボジアらしい味付けの料理を選ぶ。 英語の解るウェイターが「お父さんだろ」と聞くのでMリンが「違う」、と言ってもそっくりだと首を傾げてる。 後日、何人もが親子と思う。 外国人の顔はよく解らんのでしょうか。 でも日本人にも親子ですね？と尋ねられた。 Ｍリン18歳の時から17年来のヨット仲間、彼が若く見えるのだと信じておこう。 魚スープ・鶏ミンチ・揚げ春巻き・御飯、ANGKORビール・白ワインで35USD。 美味しいです。 果物（モンキーバナナ・龍眼・パイナップル）は沢山なので部屋に持ち帰る。 2130就寝。
2001年6月29日（金）晴れ
0300起床、時差が ｰ2時間なので僕の体内時計は規則正しく稼働、Mリンは多少眠そう。 0600バイキングﾞ朝食。 これは普通です。 付近を散策。 前に小学校があり、低学年（1〜3年）が7〜11時、高学年（4〜6年）が13〜17時までの2部授業らしい。 学制は6/3/3/4、大学はプノンペンにしかない。 25年前REPにも在ったが、POLPOTが知識人・先生などを拘束する収容所に替えてしまったらしい。 近くの集落の人が集まる飯屋果物野菜鶏肉等の市場が開かれています。 僕たちが入り込んでも平気ですが、ちょっと違和感が。 野良犬多いなあ。 実は飼い犬らしい、野良犬は喰われて居ないらしい（ギョ）
さあ0800、まずANGKOR THOM（大きな都城：高さ8ｍのラテライトの城壁一辺３ｋｍ四方にかこまれた遺跡群）から廻る。 南大門、バイヨン（Bayon）、バプー・オン（Baphu On：隠し子）、象のテラス（Elepant Terrace）、ライ王のテラス（Leperking Terrace）。 これ等は現地用語で「小回りコース」と言われています。
この他にメインの「ANGKOR VAT」（200m幅の外堀に囲まれた南東1300m、東西1500mクメール建築の集大成と言える遺跡。 12世紀前半スールヤバルマン２世によって建てられたヒンドゥー教寺院、寺院町）は午後に巡り、明日は「大回りコース」と言われる一連の遺跡を巡るつもりです。 2日間ではREP市内から距離の離れた（北東約40km）「バンテアイ・スレイ」（Banteay Srei：女の砦。 東洋のモナリザと言われるデバダー像：女神が有名。 1923年アンドレ・マルローがあまりの美しさに盗み出し、裁判にかけられた事件は有名）、クーレン山（Phnon Koolen：遺跡の石はこの山から切り出した）、ロリュオス遺跡群（6号線を南東へ13km）、トンレサップ湖（南へ16km）など全てはとても巡れません、残念残念。
それぞれの詳細は長くなるので割愛しますが、ANGKORの遺跡はヒンドゥー教・仏教の宇宙観を現すために造られました。 クメール建築の特徴は「アーチの技法を使わない」ので住居とか実用的な建築物ではないですね。 「砂岩」「レンガ」「ラテライト（紅土）」の３種のブロックを積み上げた後、伝説や実際の戦いや生活様式などを彫刻しました。 象のテラスでは国王の乗る象を１頭選ぶために何頭もの象を戦わせたそうですが、負けた象はみな死んでしまい可哀想なので、後には止めになったそうです。
「ホン」君が昨日のスコールで濡れて熱を出し、リタイヤさせて欲しいと死にそうな表情で言うので、代打は「ラッタナ」君。 1030オールド・マーケットで待ち合わせ。 この市場は、半分くらいが果物・香辛料・干物とか、半分が衣料品他日常品の店。 一歩踏み入れると、トンレサップ湖名物の干物・プラホック（魚ペースト）・トゥックトイレ（魚醤）の匂いが漂う。 取り敢えずＴシャツ（2USD）を7枚ばかりGET、値切るの忘れました。
昼食(1100-1200)は町中の「サワッディ・フード・ガーデン」セットメニュー（４品選択：野菜炒め・豚生姜炒め・焼きそば・ココナッツカレー）6USD/人。 ビール2USD×4缶。 1230暑いのでホテルのプールでまったり？と水浴びして、午後の観光は1500から。 シーズンオフでプールには、コオロギ君の溺死体が10数匹。 気にしませんがね。 ここら辺りの人家では、夜白い布風のものを張っておきコオロギを沢山捕まえます、貴重な蛋白源です。 ホテルの直ぐ裏の家も草葺き小屋で、電気水道も無いようです。
「ANGKOR VAT」（アンコール・ワット）を巡ります。 流石に雄大。 春分秋分の日の出は西の参道から見ると丁度、中央祠堂の真後ろに上るらしい、見てみたいですねえ。 勿論回廊の彫刻も素晴らしい。 「乳海攪拌」ヒンドゥー教の天地創造神話、ヴィシュヌ神の助けをかりて神々と阿修羅達が不死の霊液「アムリタ」を海中から生み出す場面は迫力があります。 千年も綱引きをやったとされ、掻き回した泡がアプサラになったと言われます。 ロマンを感じますねえ。
中央祠堂の上まで登る階段は、異常に急勾配かつ足を乗せる幅が狭い、しかも角が丸くなってるので自信のある人しか到達できません。 老人は無理。 また、スコールなんか来た場合滑って更に危険。 年に何人かは落ちて死んでへんかなあ。 落日のANGKOR VATをバケン山（Phnon Bakheng）から見ようと、これまた急な地道を大汗かいて登ったが、もう少しのところで太陽が濃い雲に覆われたので断念1800。
市内へ戻る道のスーパー（プノン・ピッチ：Phnon Pich、1Fは土産物屋）で、物価チェック。 缶ビール、ミネラル・ワラ、おつまみ調達、いつも通りホテル冷蔵庫の冷えたブツと交換用だ。 1840「アプサラ（天女・舞姫）・ダンス・ショウ」を観ながらの夕食はシウォタ通りの「クレーン２」（Kleen II）。 料理はバイキング形式だが、その方が好きなものを好きなだけ取れるのでいいや。 15USD、ビール2.7USD×2、赤ワイン19USD。 ショウは1930から１時間で、1) ココナッツ・ダンス、2) ハニュマーンの人魚への求愛、3) 漁師のダンス、4) ラーマ兄弟と天馬の話、5) バンブー・ダンス、やっと 6) アプサラ・ダンスです。
ラーマーヤナ物語等を知らないとそれほど踊り自体に洗練さがないし、退屈と感じるお客も多いようです。 だから最後にアプサラ・ダンスを持ってきてるんでしょうねえ。 クルンテープ・マハーナコーン・アモンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハディロックポップ・ノパラットラーチャターニーブリーロム・ウドゥムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンラピマーンアサターンサティット・サッカタットシャヤウィッサヌカムプラシット（略称クルンテープ）のサラ・リム・ナームで観た「タイ・ダンス」が１枚上ですね。 2130就寝
2001年6月30日（土）
0300起床、そうっと（笑）風呂に入ったりして時間を潰す。 0630待ちかねて朝食。 0800「ラッタナ」君が迎えに来てくれ、今日は「大回りコース」。 これは「プレ・ループ」（Pre Rup：Change Body 変身）「東メボン」（East Mebon）「タ・ソム」（Ta Som）「ニャック・ポアン」（Neak Pean：絡みあう蛇）「プリア・カン」（Praeh Khan：聖なる剣）「タ・ケウ」（Ta Keu：クリスタルの古老）「タ・プローム」（Ta Prolm）「スラ・スラン」（Sras Srang：王の沐浴のための池）を1110迄3時間10分で廻った。
シーズンオフで空いているのと、説明は殆ど不要なくらい勉強してるので、聞きたいことを質問するだけなので可能な観光だと思う。 スポアン（榕樹）がどうやって遺跡を取り込むのか？ 遺跡の上に落ちた種子が発芽して根が下へ横へ遺跡のブロックの隙間に食い込んで成長する。 取り除くと遺跡が崩れ、放って置いても遺跡は崩壊させられる運命。
昼食(1125-1200)は、グランド・ホテルの側の「CHAOPRAYA」タイ料理ですねえ、この名前だと。 セットメニュウ6USD/人、トムヤム・クン、ココナッツ・カレー、鶏照り焼き他、焼き飯。 美味しい。
昨日と同じく一旦ホテルへ戻ってプール(1220-1315)でのんびり、おおっ今日はコオロギの溺死体はありません。 シャワー浴びて荷造り1400チェックアウト。 再度、旧市場に買い物へ。 今回は「ラッタナ」にクメール人向け価格を聞いてあるので、クロマー（頭や腰に巻く、首に掛ける、いわば手拭いの様な綺麗な織物）３枚、Tシャツを4USD。 Mリンのお土産も併せて買い叩く。 サイゴン同様店番、価格交渉主導権は女の人ですね、男達はボーッとしてます。
さっきまで行く気なかったけれど、ここまで来たらやっぱり「地雷博物館」（サマモンティー・ミーン）アキー・ラー氏がボランティアで3〜4,000個の地雷を処理した貴重な展示場ですが、なんと政府との摩擦で、１週間後には閉館に追い込まれるとのこと。 当人はもう見学者に説明すら禁じられているとかで、若い奥さんとハンモックで寝ていましたが。
２日間遺跡を登ったり降りたり、かなり歩いたので「Chai」(1530-1630)でミニ・マッサージ60分20USD。 スッキリ？したんかなあ、僕は右の脹ら脛が痙攣してしまいましたが。 ここは昼食のCHAOPRAYAから北へ1km程にあり、他と比べて高いですが日本人の経営でみんな片言日本語が喋れます。
1630ｰ1650REP国際空港へ。 空港利用税8USD。 待ち時間にMリンが、「ありがたいですねえ、こんなん置いてありましたよ。」と言ってなんと立派な装丁の「日本語のANGKOR遺跡解説書」を持ってきてくれた。 「Excuse Me ・・・・」と制服の兄ちゃんが小声で話しかける、Mリンが「I'm Sorry・・・・」、なにすんじゃMリン！それ売りもんやんけ（爆笑）。 やっぱり僕らはビール（1.5USD）呑んで待ってましょ。 1810Take Off、今度は丸いパンにチーズ・トマト・レタスを挟んだのが出されたが、僕には固くて中身だけ食いました。 ベトナム入出国カードを記入、昨年とフォームが変わってる。 査証番号書く場所無いです、税関申告書も兼ねてる模様。
1910タンソン・ニャット国際空港にLanding。 この飛行機にも10人しか乗ってなかったので、さっさと入国審査へ。 ホンマニ無愛想なやあ、SGNの審査官は、恐い顔してジロジロ見やがって。 こんなんで観光立国政策実施してると言えるか？ まあええ。
客待ち運転手が殺到する、おおっ居ました居ましたAちゃん。 10ヶ月振りです、元上司のMリンとは1年振り。 TAXIでホテルへ(1935-1950)、44,000VND（370円）。 ガイドブックでは、市内まで6〜7USD。 本当にSGNでのTAXI利用は慣れないとねえ。 Aちゃんは、大学でベトナム語で教えるまでになってるので心強い限り。 しかも専門上「観光客に対する接客マナー」には超厳しい。 時々は身体で教えてやるそうです（笑）。 その技の習得のため？とMリンが週間プロレス、格闘技通信の最新号を買ってます。 僕は「闘魂」しかも日の丸入り鉢巻きが土産。
ドンコイ通りの中心部「ボンセン本館」（Bong Sen：発音記号は省略）にチェックイン。 中級ホテルです、ツインです、部屋が狭くってベッドがくっついてます。 Mリンが慌てて離します。 窓が無いです、外の天気等様子が全く判りません、しかし道路側だと騒音があるので、寝るだけだしこれで良い。 取り合えず共通で50USDをベトナムドンにチェンジ、739,000VND、とても良いレートですよ。
さあ、久し振りのベトナム料理だ。 今晩はすぐ近くの「タンナム」Tan Nam(2030-2115)、コイ・タイ・カム（鶏釜飯）、カー・コー・トー（雷魚煮付け：ヌックマムとココナツジュースでこってり甘辛味）、チャー・ゾー（揚げ春巻き）。 249,000VND（2,080円）勿論3人分、ビール6缶、腹一杯。 ちょっとディスコ風の所へ河岸を替え、カクテルなんか飲んで2230ホテルへ。 今日はこれで就寝。
2001年7月1日（日）快晴
0445起床、0630朝食。 ここの朝食は不味いとAが言ってたけれど、なんのなんの美味しいです。 お粥系中華関係、コンチネンタル風、果物も質量共に豊富。
0905 Aが迎えに来てくれます。 昨日相談したとおり、観光ルートは明日にして今日は、ケッタイな所に行きましょう。 まず、サイゴン市民憩いの場「ダム・セン公園」（Dam Sen）です。 TAXIで約25分50,000VND（420円）位、市内から西約10km。 動物園、遊園地、蛇園があります。 99.9%外国人が見あたらない。 子供向け「縫いぐるみショウ」の横で、何組ものカップルがウェディング・ドレスでビデオ撮影してます。 これを宴で披露するのが定番らしい。 それにしても、全員新郎の洋服が似合わない事、なんで？ やっぱり、スーツは胸板が薄いと・・・。
それから動物園ですが、巨大な籠か檻のような中に観客が入る仕組みなので鳥とか危険でないものは、「野放し飼育」です。 さあ、真の目的、いざ「鰐釣り」だ。 ええっ！ 想像を絶する鰐釣り、ここで出来ると知っているサイゴン市民も少ないらしい。 1年前はちっちゃい鰐だったが、今やこんなデカイ鰐、竹の竿で釣れるわけないだろ。 見ていると全員一撃で餌の魚を食い取られる。 でもMリンが格闘しあわや、1ｍ程釣り上げると周りから歓声が。 どうすんねん、本気で釣り上げるなよ！ バキッっと竿が折れました、ガハハハハハハ。 ちっちゃな子供が「この兄ちゃん、凄い」と言っていた模様。
さあ休憩、ビールを頼む。 「おしぼりとプリン」がさり気なく置かれる。 Aちゃん「これ別料金」、ならいらんいらん。 チェックの時、手を付けていないのに、きっちり料金に付いてます。 鋭くA、「こら、これはなんじゃい！」「あっ、君知ってるン」と全く悪びれた様子もなく削ります。 油断できませんねえ。 ちなみにビール1缶8,000VND（67円）おしぼり・プリン1,000VND（8円）。
TAXIも一般的に、黄色は良心的、緑もまあ良い、赤は態度悪し、白と紺のエアポートタクシーは良いのかと思ったら誤魔化す奴が多いらしい。 白でナンバー無しとか、メーターの無いタクシは避けるべし。 白でもデラックスタクシーは綺麗し態度も良いので、これか黄色がお奨め。 値段は、初乗り2km12,000VND以遠1km6,000VNDで同じ。 小型マイクロバスみたいなTAXIも7人も乗れて同一料金。 緑の小型は初乗り8,000VND。 乗ってメーターを倒さない場合「メーター倒せ」と言うのは当然、気を付けないと最初から倒してあって、すぐメーターが上がる場合も、怒鳴らないとね。 それから道を知らないと遠回りされる。 まあ、難しいもんですわ。
次に行きたいCUBAも同じく社会主義国家で、チェ・ゲバラがマクシモ・ゴメス学校の士官候補生の卒業式で演説した「２つ、３つ、さらに多くのベトナムを」と呼びかけたのは有名ですが、「プロレタリア国際主義の発展と人類の解放のため、であり帝国主義と戦う南ベトナム解放民族戦線を支援した」のであります。 次に行きたいCUBAも同じく社会主義国家ですが、いまや観光客に「ぼる（吹っ掛ける）」事だけ見習ってると皮肉られているらしい。
面白くない話しついでに、カンボジアでもベトナムでも、幼い子供が物乞いに来るが、1USDは公務員の月給が20〜30USDの国では価値がある。 安易に遣ると為にならない、赤ん坊を抱えて物乞いする若い母親、借りてきた赤ん坊の事も多いらしい。 僕は全て無視します。 Mリンの方が優しそうに見えるのか、みんなMリンにまとわりつく。 Aちゃんは、身体に触れてくる、子供の手は「叩きます」。 欧米人には、触らないのは何故？ それにしても、2,000VND（17円）のガムを道端で、1USD（125円）で売るかな？ ちなみに月給と月収は異なるのが当たり前らしい。
昼食(1120-1210)は、ベトナム風お好み焼き「バイン・セオ」を食べます。 「ゴイ・クォン」（生春巻き）10本とSAIGON BIA（ラベルにEXPORTと書いてあります、INPORTは良くあるが）6本で、お腹一杯。 美味しい、安い88,000VND（735円）。 ここで厨房を見せて貰うが、豪快です。 それと「水あたり」に気を付けて東南アジアで「氷」は避けた方が良い、と思ってましたが、はははは、生野菜も水でじゃぶじゃぶ洗ってるし、要するに気の問題ですなあ。
スコールが凄かったが出るときには止んで、次は「競馬場」に行きます。 ここも観光客は殆どいないし、観光客用VIP席にて､20,000VND（170円）券を買います。 僕たちは、ジモティ（地元人）に混じり、2,000VND券で攻めることにします。 入場料5,000VND（42円）で競馬新聞をくれます。 ２レース張りましたが、見事「9-10」14.8倍を当てました。 興奮して立ち上がり大声で怒鳴って、「獲ったでええ」と叫んでいると、横のおっちゃんが「この外人、おもろいなあ」と笑ってた模様。 まあ、ビール2缶呑めます。 ちなみに、「Could You」「クッジュ」「9-10」と閃いただけの話し。
帰り道、「ティエンハウ廟」（天后宮）「ビンタイ市場」（Binh Tay）を散策しつつホテルで一服。 ビール呑みつつ馬鹿話して、腹ごなし。 明日午前中Aちゃんは出勤するので僕らは晴れたら、マジェスティック・ホテルのプールででも、ボーッとするか？と下見に行く(1800)。 １階（日本では２階）の「開高ルーム」（ベトナム戦争時朝日新聞特派員として開高健が定宿とした）の前で一応記念写真。 プールは宿泊客以外でも3USDで利用できる。 まあまあの雰囲気。 サウナも3USD。
サイゴン川沿いにぶらぶらし、夕食(1830-1950)は「94 ディンティエンホアン」（Dinh Tien Hoang）でカニで攻めることに。 クア・ロット（ソフトクラブの揚げ物）・春雨と蟹・蟹爪・焼き飯・鶏唐揚げ・「333」6本、美味しい、246,000VND（2,050円）腹一杯、ぶらぶら歩きでサイゴン一高い「サイゴン・トレード・センター」33階パノラマビュー(2000-2100)でカクテルを。 ファミリー・デーとかでちっちゃな子供連れが多い、パフェなぞ食いながら全員、窓に向かって座ってる。 奥にはカップル席があります。 おおっ、こっちは全員隣同士に座って夜景は無視。 そう言えば飯屋でもこちらのカップルは100%隣同士に座りますねえ、暑いのに。 帰り道、市民劇場裏の通りで、おっさんが「オンナ、オンナ、若いオンナ」と声を掛けます。 ウンザリしますねえ。 そう言えば、「HONDA GIRL」も一度、寄ってきましたねえ。 ふうっ。 2130就寝。
2001年7月2日（月）朝スコール、曇り、涼しい
0500起床、シャワー。 時差の関係で0700のNHKニュースを見ます。 ここまで来て日本のTV見んでもええねんけど、他に全然面白い番組がありません。 カンボジアでもNHK見られます。 「ラッタナ」は毎朝「ちゅらさん」見て日本語に磨きをかけている、偉いね。 28歳、カンボジア内戦終結10歳の時に初めて小学校に入れた、でもクメール語・タイ語・英語・日本語が喋れるマルチリンガル。 お父さんにも会ったけれど、軍人から観光バス運転手に転身。 今、英語を習得中の54歳。
0700Aが迎えに来てくれ、今朝は下宿先のお店で「フー・ティウ・ナム・バン」（米麺の汁、北が本場のフォーと一味異なる）美味しいねえ、おばあちゃんの愛情がこもってますね。 Aちゃんの奢り、3,000VND=25円/杯らしい。 4階のAの部屋をチェック、男所帯にしては小綺麗にしてましたよ。
ホテルへ戻り、コーヒーと果物を頂きます、朝食の権利は放棄しないよ（笑）。 1000、Mリンと二人で付近を散策、インターナショナル・トレーディング・センター（スーパー）はこれといって特長無し。 国営百貨店は安くて、店員の応対良し。 CAPは町中で2USD（250円）値切ると1USDになる。 しかし縫製も少し良さげな同じものが、定価で12,000VND（100円）。 白い綿？のチャイニーズ・カラー長袖服、欲しいなあ。 愛想よい娘が7USDと言うので、2USDと言い返す。 5USDと答えるので、じゃあイラン、2USD。 と言ってエスカレータで降り始めると、追ってきて笑いながら「お兄さん、1ドル！1ドル！」。 当然、もう一度戻ってやると、その娘は大笑いしながら逃げました、ハハハハハ。
路上でおっさんがハンモックを3USDで売ってくる、1USDと返答、じゃあ2USDとか。 無視して、DFSに逃げ込む。 本当は、NOMIの土産に買っても良いので、素早く20,000VND（170円）で勝負することに決心。 居ましたねえ、待ってましたねえ、おっちゃん、此方の言い値で購入。 路上の店で缶ビール購入、ドンコイ通りの少し高級店を散策。 僕は購入意欲ないけど、Mリンは誰かに洒落たシルク製品を買いたい模様。
1200 Aちゃんが迎えに来てくれ、昼食は「上海鶏飯」（コムガー・トゥオンハイ）、鶏殻スープでご飯を炊いた絶品です、一度NOMIでもトライして欲しいなあ。 午後はSGNは初めてのMリンの為に「統一会堂」「戦争証跡博物館」「中央郵便局」を廻る。 ベトナムコーヒーで一服後、「ダイヤモンド百貨店」見学、冷房ガンガンに効いてます。 高級品があるが安くもない、興味なし。 あと、ベンタイン市場を散策、昨日行ったビンタイ市場は地元人の生活必需品が中心、ここは観光客も気軽に入れる土産物志向の市場。 ひったくりも多いらしい。 Aちゃんの顔が利く店で、Mリンはベトナム・コーヒーを挽いて貰い、フィルターはおまけ。 陶器屋さんとかに寄って、スーパー・マーケット（MAXIMARK）へ。 入口で風呂屋の下足箱みたいな所へ手荷物を預けます。 やっぱり、お土産用のお菓子とか、ビールとかはスーパーが安い。 いよいよ国営百貨店に「ＩShalI Return」白服、70,000VND（585円）でゲット。 周りの娘達も、僕の顔を見て「1ドル1ドル」と笑ってました。
ホテルは追加10USD払って1800まで延長してあるので、ゆっくりシャワーを浴びてさっぱりし、ビールを呑んで涼んでからチェックアウト。 大きな荷物はフロントに預け、最後の晩餐は「焼き肉31」たっぷり食って2045-2100TAXIで空港へ。 空港利用税12USDまたは174,000VNDを支払ってチェックイン。 30分程遅れの2330Take Off 日本じゃ0130です、もう眠くて眠くて飲み物サービス等待つ暇もなく、毛布被って熟睡モード。 日本時間0430 朝食案内で起こされましたが、チキンヌードル旨くない、ヨーグルト・果物・コーヒー（不味い）で我慢。
0625 KIX 着。 今回は入国審査官から、「お決まり質問なし」爽やかな雰囲気漂ってますからねえ。 こんなに健康的な旅は初めてでした。
07/14/2001