今宵はまたまた祇園です。 暮れも押し迫った京の街、木枯らしに粉雪が舞ってます。 何の因果か偶然か、迷い込んだる路地奥に、お箸で食べるフレンチを、行き当たりばったりで突入で、これがたまたまチョベリグの、久しぶりの感激に、酔いしれましたる京の宵。
ということで訪れました「RESTAURANT MAEKAWA」に。 ここは祇園白川にほど近い、ほりべの向かいの弘の横、何だか奇妙なワイン屋さん、その左横の路地奥の地下にありますこのお店。 カウンター席通り越し、奥まった一画の個室にお邪魔いたします。 窓からは川端通りの向こうに賀茂川が。
さあ、ワインワイン、取り敢えずブルゴーニュから行っときます。 フレンチはどうしてもワイン飲むので高くつく、一番安いブルゴーニュ。 あいにくそれが品切れで、メニュー外の同等品、ああ良いじゃないですかこのワイン、あっさりすっきりのピノノワール、ロゼと見まがう薄紫、ブルゴーニュ型グラスに良い香り。
最初のアミューズ何ですか。 あれに見えるはウニですね。 蕪のムースにブロッコリーピューレ、ロマネスコにコンソメのジュレ。 冷たく冷やしたグラスでサーブされます。 木のお匙でいただきます。 う〜ん、美味しいね、久々に舌がうち震えます。
次なるお料理は、オマール海老の冷製です。 京人参、アボカド、セロリラブ、レンコン等に載ってます。 このセロリラブって初めていただきます。 セロリの味に似た根菜だそうです。 フレンチでは普通の食材だそうで、和名はカブラミツバあるいはセルリアックというらしく、葉ではなく根を細く刻んでいただきます。 美味しいじゃないですか、どれもこれも。
スープが参ります。 これは濃厚な良い薫りが漂います。 それもそのはず、海老、蟹などの甲殻類の殻をすり潰してパプリカスープにしたててあります。 おお、まさに大昔、美味しかった頃の志摩観でいただいた伊勢エビスープのお味がいたします。 グー！
そして温かいお料理は、蒸し鮑にカラス大根、ハナッコリーの牡蛎スモークソース。 フォアグラソテーのチョイスを敢えて振り切り鮑にしたのは正解。 といってもそのフォアグラソテーをいただいたわけじゃありませんので断定はできません、が、とても美味しかったということです。
そしてお口直しは紅茶のジュレ。
その前にワイン二本目、ボルドーのメドックです。 これも一番安いボルドーが品切れで、メニュー外の同等品。 今度はボルドー型でいただきます。
で、メイン料理は、シャラン鴨のローストです。 頸をしめて窒息させて筋肉に血を廻らせた屠鳥鴨。 加賀蓮根にリゾット、その上に粒マスタードと共に二切れ。 分厚く切ってあるのに、柔らかいしジューシーでとってもとっても美味しいな。 もっと欲しいな食べたいな、でもそうは問屋が卸しません、我慢我慢の忍の字です。
最後はお匙に乗った一口ご飯、酒蒸し餅米に炙り牛肉にウニが載ってます。 一口でパクッといただくと、お口の中でハーモニー、至福の時です。
デザートにコーヒーでしめときます。
ああ美味しかった！ また来ようね、お昼のランチも良いかもね。
12/31/2010 記