ノミ艇長のヨット「ノミ」のクルーとして早四半世紀以上になりました。 最初の頃はヨットのなんたるかも知らないままに、Ｆ先生と一緒に無謀にもKYCポイントレースなんかに出ては、いつもいつも最下位で、フィニッシュしたころは表彰式やパーティーも終わっているという体たらくでした。
またクルージングも洲本へ行くのが大航海のように思えました。 挙げ句の果てが、由良近辺でオンザロック。 大阪湾一周レースではデスマストはするし、何をやってもダメな「ノミ」号でした。
これではいかんとノミ艇長二号艇を購入、本格的にレースに打ち込み始めました。 ポイントレースや「オレンジカップレース」、「紀伊水道レース」に「洲本五カ所湾レース」それから「鳥羽パールレース」にも出場しました。 しかし、いかんせん三十フィートではどうしても大きな艇に早さでは勝てません。 夢はどんどん膨らんで「トランパックレース」に出たいということで四十三フィートの三世ができあがりました。
筆下ろしは「阿波踊りレース」でのファーストホームの優勝でした。 「別府洲本レース」でも完全優勝。 「鳥羽パールレース」でもセカンドホームと大健闘。 いよいよ「トランパックレース」にうって出ます。 ロサンゼルスまでは貨物船に乗せて運びました。 ロスに二週間滞在し準備しました。 今を去る二十年以上前のことです。
サンペドロ沖からスタートするとセントカタリナ島以外にはハワイ諸島まで陸地はありません。 来る日も来る日も空と海以外は見えません。 三十ノット以上の貿易風を追っ手に受けて一路モロカイ島とオアフ島の間の水路カイウイチャンネルを目指します。 十六日もかかってダイアモンドヘッド沖のフィニッシュラインを真っ昼間に横切りました。 日本からの出迎え組やワイキキヨットクラブメンバーの暖かい歓迎は一生忘れることはないでしょう。
その後は「ジャパングァムレース」にも出て、以後は現在の艇になり、殆どクルージング一本槍になりました。 毎年五月の連休やお盆のシーズンは紀伊半島、四国、瀬戸内海、屋久島、対馬などなどいろんなところへでかけました。 行く先々での美味しい魚介類を仕入れては料理して食べる楽しみを見つけました。
しかしこの間ほとんどのクルーは替わることなしにノミ艇長に皆付き従ってきました。 よその艇にはあまり見られないことです。 ノミ艇長の人を惹きつける何かがあるんでしょうねえ。 艇長様は我々のことを寄生虫みたいに思ってらっしゃるかもしれませんが。
約一年前からインターネットのホームページをひょんなことから作るハメになり、「ちゅーやんのページ」が出来上がりました。 それまでパソコンは使ってましたが、ホームページまでは手が出ないと言うか、なんとなくおっくうで食わず嫌いのようなところがありました。
しかし人間土壇場になればなんでも出来るもので、仕事先の紹介のホームページを作らざるを得なくなり、これが最初に出来上がったページでした。 ホームページ作成ソフトを使えば簡単に出来ることを知りました。 それをアップロードする方法も試行錯誤でなんとかやりとげました。 そうなると後はとどまるところがありません。 最初はホームページなんてあんな自己顕示のようなこと、よーやると人のを眺めて思っていました。 ところが段々自分の個人のホームページを作ってみようという欲望がでてきて出来上がったのが、「ちゅーやんのページ」です。
やってみると不思議なもので、自分のことなどを公開しても恥ずかしいとかいう感覚はなくなり、もっともっといろんな事を書いてみようという思いに駆られるようになりました。
これまでのKYCでのヨットライフ等など好きなことをアップロードしていきます。 「ノミ」で作っていた「ノミガゼット」という新聞も掲載するようになり、さらには昔の「クルージング航海記」を載せ、ついには毎日曜日の「デイクルーズダイアリー」を載せるようになりました。 「ちゅーやんのページ」はどんどん膨張して行きます。
またノミ艇長がいかに面白い人であるかもどんどん載せて、少し書き過ぎのようなところもあり、おちょくり過ぎのようなところもあり、時には書き過ぎを艇長様に諫められることもありますが、まあ艇長様ホント鷹揚なところがあり、書き放題に書いています。 艇長様ゴメンナサイ。
03/05/2000