於 鷲林寺別邸 12/22/2001
さあ恒例のクリスマス・ワイン・パーティの日がやってまいりました。 今回はどんなメンバーが集まり、どんな料理が出て、どんな余興があるんでしょうか、楽しみです。 誤航様お仕事でパーティ欠席です。 仕方ないので電車とタクシーでやってまいります、鷲林寺南町別邸へ。 阪急神戸線特急で13分、「西宮北口」乗り換え、各停で一駅「夙川」下車、タクシーにて15分ほど「甲山」の中腹です。 今日はかなり寒い上にこんな山までやってくるとかなり冷え込みます。
別邸に入りますと、まだ掃除の真っ最中。 段取りがかなり遅れている模様。 部屋の中は外と同じ温度です。 こりゃ堪らん、さっそく暖炉に火を熾します。 新聞紙に火を点け薪を並べます。 薪に火が付くとやっと暖まってまいります。 寒いときは暖かい火が、なによりのごちそうですか。
さあ掃除も一段落、ワイン庫よりボージョレー・ヌーボーの樽を運んでいつものようにテーブルの上に設（しつら）えます。 ところで料理の段取りが未だの様。 しばしビールを飲みながら時間をつぶします。 やってまいりました、買い出し組、どーんと食材が並びます。 出来合いのモノもあり、これから段取りするモノもあり、厨房係は大変な模様。
ロースト・チキン、おでん、手巻き寿司、チーズ・フォンデュ、その他ですかメニューは。 今年のニュー・フェイスは、どうやら「手巻き寿司」の模様。 厨禿が朝から明石大橋の向こうの「岩屋」の例の魚屋さんまでわざわざ買い出しに行ってくれました。 膨大な量の魚介類を仕入れています。 タイのアラとかマグロの皮下脂肪などおまけに貰ってきてくれました。
さあ艇長様も到着です。 ワイン樽の栓を開け試飲です。 うーん美味しいな、今年のヌーボーは結構な味。 さっそく居るモノだけで乾杯です。 今年は艇長様にとっては良い年ではありませんでした。 来年こそは艇長様に良い年でありますように、乾杯！ まだ料理の段取りが出来てないというのに、艇長様ったら何を焦ってか、このチキンさばいてえな、と厨禿に無理を言います。 しゃーないなあと、しかしイヤそうな顔ひとつしないで厨禿がお皿にロースと・チキンをさばいて並べてくれます。 持参の巻き寿司も食べて下さいよ。
徐々にクルーたち、クルーの家族、友達等々がやって参ります。 さあ料理も出そろいましたか。 どんどんワインも飲まれて行きます。 うーん手巻き寿司は良いイデアです。 いつもはヨットで岩屋へ行ってしか、いただけないモノがパーティでいただけるとは。
さあそろそろお腹も落ち着いてきました。 余興の始まりです。 嚥玉が朝から興奮状態になって段取りしてくれました。 ビンゴ・ゲームです。 ビンゴと云っても普通のありきたりのアレではありません。 9つのマスのある紙切れを一枚100円で買わされます。 最初にビンゴになった人がみんなから集めたお金を賞金として受け取る仕組みです。 9つのマスの中には「サンズイヘン」の漢字を先ず各自が好きに書きます。 そして司会者が云う漢字があれば印をして、一直線に三つ揃えばビンゴです。 漢字の次は英語です。 これもめいめいがあらかじめ書いておき、今度は遅海が書いた英語と一致したら印をして、一直線に3つ並べばビンゴです。 これは簡単な様で難しい。 しかし簡単に当たるときはすぐ当たる模様。
さあゲームも終わっても、まだまだパーティは続きます。 ワイン樽はそろそろ空になりそうです。 厨禿嫁が艇長様にねだって次から次へとワイン庫からワインを持ってきて抜栓です。 料理もまだまだあります。 こんなとんでもない量、みんな食べられるんかいな、心配です。 チーズ・フォンデュも始まります。
まだ九時前と云うのに艇長様早々とおネンネです。 日頃の疲れがたまっているのか、アルコールに弱くなったのか、ダウンです。 クルーたち、殊に若いものは元気です。 よっく食べ、よっく飲み、よっく喋ります。 飲むほどに食べるほどに、時間も過ぎ去り、12時です。 それでもかなりの食材を余らしてそろそろお開きです。 帰る者は帰って、泊まる者は寝る準備です。 しかし一部の若者たち寝ようともせずに、まだまだ飲み且つおしゃべりです。 中には徹夜した者も居る模様。 まったくよーやるよ。
さあ朝です。 いったい何人泊まったのでしょうか、正確には憶えがありません。 10人くらいでしょうか。 徹夜組は今から寝る者もいます。
さあ朝ご飯の準備です。 昨晩のあまりがまだまだあるのでそれをいただきます。 おでんを温め、手巻き寿司をいただきます。 うーん美味しいな、おでんが出汁の味が染みて一段と美味しくなっています。 お腹も落ち着いた頃、片づけ部隊が登場です。 昨夜帰って出直してきてくれました。 なんやかんやでまたまた朝からワインを飲むハメになりました。 もう艇長様も調子に乗って朝からワインだなんて。
ワインで気持ちよくなったころ、厨禿がタイのアラを甘辛く煮てくれ、さらにマグロの皮下脂肪のところを焼いてくれます。 うーん、これはどちらも美味しいな。 タイはやっぱりアラが美味しいな。 それとこのマグロの脂肪はとっても美味しい。 鯨の「いりがら」すなわち「コロ」に似た味がします。 グッドです。 またまたワインが進みます。
テレビを点けますと何だかニュースです。 東シナ海で銃撃戦があった模様。 不審艇が沈没した模様。 しかし業界用語はなかなか面白い。 該船（がいせん）、本日（ほんひ）、2213（ふたふたひとさん）等々、文字を見ないで聞いただけではちょっと判らないヘンな用語です。
さあお昼です。 厨禿がご飯を炊いて、残りの寿司種を醤油に漬けていわゆる「ズケ」を作ってくれました。 おでんも未だ余っているので一緒にいただきます。 昨晩お越しにならなかった誤航様も登場です。 しかし誤航様ったら、この「ズケ」をダイコンの漬け物と思って箸を付けなかった模様です。 一部の人たちがこの「ズケ」をご飯の上に載せて熱いお茶をかけて食べてるのを見て、ダイコンの漬け物と思ったそうです。 しかし普通ダイコンの漬け物を、ご飯の上に載せて熱いお茶かけて食べますかね。 相変わらず面白いな誤航様。
さあ後かたづけしてみんなでハーバーへ、艇に行きます。 ほんとうは次の日は艇の大掃除のハズだったんですが、朝からワインを飲んでしまって出来上がっているので、掃除は又後日ということになりました。 さあそろそろ夕方です。 晩ご飯食べて帰る人、食べないで帰る人に分かれます。
結局晩ご飯食べて帰る人全部で7人です。 さあ晩ご飯の材料を買い出しに行きましょうか。 無牙、緩海、遅海とで参ります。 芦屋の大丸地下の食料品売り場まで車で参ります。 しかしなんだか渋滞です。 神戸方面に行く車が多い模様。 きっと「ルミナリエ」でも見に行くんでしょうか。 最初、「すき焼き」にしょうかと云ってましたが、結局「鴨鍋」にすることに。 合鴨と水菜とネギを求めます。 合鴨が少し足りないので鶏を加えます。 帰りは渋滞はありません。
ハーバーへやって参りますと、暗くなってるので点灯されたのでしょう、エントランス広場の陸置きヨット周りにイルミネーションがとっても綺麗です。 このごろ各家庭でも自宅庭とか玄関にイルミネーションを取り付けるのが流行っています。 まあアレの乗りですかねこれは。
艇に着きますと、艇長様は待ちくたびれてか、朝からのワインの所為かおネンネです。 さあ鍋を始めますよ起きて下さいよ、と呼びかけてもダメの模様。 艇長様をほっといて鍋の段取りが始まります。
うーん、この「鴨鍋」美味しいな。 しかし無牙も昨夜の睡眠不足が祟（たた）って食欲ゼロの模様です。 結局まともに食べたの、鼠海・緩海・遅海・ケ○○○です。 誤航様はいつものように半分くらいですか。 艇長様と無牙は食べるより寝る方を取りました。 なんという体（てい）たらく。 しかし昨夜からみんなよっく飲んで食べて、大丈夫かいな。 糖尿・痛風・高脂血症になる人出てくるかも知れません。
さあ明日は家族も入れた「ノミ・コンペ」です。 まあ参加する人一部ですがそれでも4組です。 晩ご飯食べたクルーで明日のゴルフ行くのは艇長様とケ○○○の二人だけ。 まあ明日は「おきばりやす」。 と云うことで今度の日曜、すなわち30日の大晦日の一日前に集合して艇の掃除をいたしましょう。
12/23/2001