今日は久しぶりのクルージング日和。 というのに艇長様はゴルフへ。 来週もゴルフとか。 そういうことで、本日の出席者は誤航様・鼠海・嚥玉・無牙・厨禿・傳とヤングゲスト三人。
いつものように誤航様・無牙とともに十時頃ポンツーンに行くと汚頭がなにやら出航準備中。 インドネシアに滞在していたのにもう帰っているとは知らなんだ。 段取りができると「僕もう帰ります」とか言ってそそくさと帰りました。 誰かが待ってるのか仕事が忙しいのか知りませんが。 キャビンに入ると嚥玉がブツブツ言いながら徘徊している。 修理がどうたら、マダできてないとこがどうたら、岡崎へ電話がどうたら、Ｔ平がどうたら。
そこへ今日のお昼の食材を買い整えた厨禿登場。 買い物がいやに少ない。 ふと見るとなんたること。 レトルトカレーとチャパティのセットを6、7 個買ってるだけとは。 今日はめっちゃ手抜きもいいところ。 こんなん電子レンジでチンすればできあがり。 美豚がお嫁入りするとかでもう彼女の手伝いが期待できないので簡単に安易に作れる道を選んでしまったのか。 早く美豚の代わりを見つけて艇に連れてこなくっちゃ。 ヤングゲストも登場。 もう今日はこれ以上来ないはず。 さあ出航準備も出来てるし行こか。
今日はホントいい天気。 十一月の立冬だというのに半袖でもオーケー。 しかし意外に風がある。 セイリングができる。 ハーバーから出て先ずはメインセイルを揚げる。 つづいてジブセイルを展開する。 風をはらんでぐっと艇が傾く。 機走を止めて風だけで進む。 船底がきれいなせいでたかだか十数ノットの風なのにクローズ リーチで7.5 ノットも出る。 信じられないくらいの滑りを見せる。
とりあえずはお昼ご飯を食べにゃあならんので六甲アイランドの例のポンツーンへと艇を向けます。 「例のポンツーン」とは六甲アイランドから関空までの高速艇乗り場のことですが、あの大地震以来使われなくなって放置されている浮き桟橋のことです。 六甲アイランドの岸壁にあるのですが陸から桟橋への渡り板が撤去されたままになっているので、陸側から誰もやって来られない。 海からボートとかヨットでしか来られないという絶好の穴場になっているのです。 六甲アイランドの岸壁を散歩したり釣りをしたりしている人をしりめに、ここへ上陸してそれこそ焼き肉パーティーとかなんでもできます。 とにかく我々以外来ることができないのでまったく邪魔が入りません。
少し風が強いのでお昼は艇のコクピットでいただくことにしました。 しかしチャパティをあたためカレーをあたためてできあがりです。 なんと簡単な食事。 ワインをのんでたらふく食べてできあがり。 足らない人はチキンを炒めて中に入れてご飯を炊いてカレーライスにして食べましょう。 ああ喰った喰った、余は満足じゃ。 ちと眠たくなってきた。 後部バースへ行って一眠り。
いっとき寝ていい気持ちでまどろんでるところを無牙に起こされてしまった。 出航するよってに指揮をとってよ、ですって。 拙はもうすでに出航しているものと思っていたのでしぶしぶ起き出します。 皆それぞれまどろんでいた模様。 沖の防波堤を超えて艇は一路南を目指します。 風は西からあいかわらずのいい風。 ジェントルブリーズと言ったところか。 それにしてもよく滑るな今日の艇は。
タックタックをくりかえし引き返すことに。 追っ手にすると艇速ががくんと落ちます。 やっぱりクローズ リーチがベストです。 風向きより60 度くらいが一番いいか。 セーリングを充分楽しんで帰港です。 秋の日はつるべ落としとはよく言ったものです。 あっというまにサンセット。 着岸してデッキ掃除をして西を見ると夕日が空を赤く染めてきれいです。
また来週、いつもの通り。 ではごきげんよう。
11/08/1998