（頭坊 記）
11月21日（火） H氏の運転手付き乗用車で伊丹の艇長宅を07:30出発。 JR尼崎駅にて頭坊(F)を乗せて関空へ。 上海着13:15 H氏の知人で上海在住の三井物産の人が連絡しておいてくれたハイヤーでシャングリラ・ホテルへ。 約50分で到着。
ホテルにて各5万円分、計15万円の換金を頼んだが3万円分しか「元」がない。 ホテルのボーイに「中国銀行へ行って換金し、そのまま上海博物館まで」とタクシー運ちゃんに頼んでもらって、3人で出発。 銀行前にて停車。 H氏が銀行へ換金に行っている間、タクシーの運ちゃんが手振りしながら何かしゃべりかけてくるが、全くチンプンカンプン。 もちろん英語も通じない状態。 しかし突然艇長「おいFヤン、この運ちゃんは博物館へ行くのイヤがっとるから、ここで降りよう」と云って車のドアを開けようとしている。 頭坊(F)が「艇長、運ちゃん何云ってるのか分かってるのですか？」「イヤ、何も分からん」との返事。 艇長の頭の中はどんな仕組みになっているのでしょうか。
しばらくしてH氏が無事全額を「元」に換金して、予定通り博物館へ行った。 後で考えると博物館へ行くのに、どの道を通って行くのかを尋ねていたようであった。 艇長の云う通りタクシーを降りなくてよかったのであった。 立派な博物館でゆっくり見学したかったが、H氏は全く博物館には関心がなく、次の予定の全身マッサージ屋へ急ぐ。 そこは「香格里拉美髪美容中心」と書いてあるSHANGRILA SALONという店。 H氏は今年になってから今回の上海旅行が３回目のベテラン。 前々から「上海の足裏マッサージはええぞ」と云っていた所だ。 一階は日本の普通の美容院の様。 二階へ行くと病院の処置台のようなベッドが一室に6-8っ並んでおり、カーテンで仕切られているだけである。
H氏の云う通り、そこでパジャマみたいな服に着替え、20歳前後と思える位のスッキリした感じの女性が来て、顔面・頭に始まり全身マッサージ（残念ながらパジャマの上から）、同時に若い兄ちゃんがベッドの足の方へ来て、主に足首から下を温め、オイルかクリームの様なものを塗って、足の指-裏-爪の周囲まで片足だけで20分位のマッサージ。 あまり気持ちがよいのでヨダレを垂れそうになった。 たっぷり1 時間30分マッサージを受け、一人約3,000円。 上海では高額と思う。 頼めば2時間でも3時間でもやってくれるらしいが、1 時間30分のマッサージで3人とも全身がタコのようにグニャグニャになってしまった。 この店のママ（？）は日本語ペラペラ。
タクシーにて、ホテル近くの「小南国大酒店」というレストランへ行った。 タクシー内でH氏が「予約しとかんとアカンかったナー」と云っていた通り、店の受付は人が並んでいた。 しかしH氏の押しの強さ「三井物産の名前」も利用して直ぐテーブルへ。 小さな壺に入った蒸し鶏の老酒漬けをさかなに、チンタオ・ビールで乾杯。 上海ガニ、フカヒレ姿煮、とこぶし煮、メバル様の蒸し魚、ワンタン・スープ、焼きそば、老酒2本。 一人約6,000円。 上海ではびっくりするほど高い晩メシだった。 上機嫌でホテルへ帰り、明日のゴルフに備えて早く寝た。
ほとんどのタクシーはガタガタでドアも思い切り引っ張らないと開かないようなサンタナ（ワーゲン）が多い。 ゴルフ場までは約一時間かかるので、上等のハイヤーを予約しておいてくれた。 朝食はホテル内でバイキング。 和・洋・中と多種。 07:30シャングリラ・ホテル発。 08:30上海ゴルフ・クラブ着。 09:00我々3名とキャディー2名でアウト・スタート。 全くフラットなゴルフ場なので、人工池でプレーヤーに圧迫感を与えるような設計である。 グリーンはベントだが重かった。 艇長はパター感良く、スコアもまずまずで上機嫌。 日本語はほとんど分かってないキャディーでも艇長の言動は大変面白かった様である。 途中の茶店風の所では「おでん」と日本のビールが用意してあった。 ちょっと油っぽいような「おでん」とビールを飲み、3時間半でワン・ラウンド終了。
クラブ・ハウスで30分休み、昼食。 日本人向けのメニューとなっており、ラーメンを食べたが、日本のラーメンと特に変わらない味であった。 残りのハーフを約1時間40分で廻り、ハーフ1,000円の「にぎり」は艇長の一人勝ち。 益々上機嫌となる。 朝から待っていた（？）ハイヤーで一度ホテルへ帰り、荷物・ゴルフクラブなどをクロークへ。
ホテル・ロビーで今日のゴルフの勝者である艇長のおごりでビールを飲んだ後、「申粤軒」という上海では最高級のレストランへ。 野ガモを使った北京ダック風は大変美味しかった。 めずらしいアヒルの口唇？ 長さ6-7cm幅2cm位のコリコリした物だが、これも美味しかった。 ここでも上海ガニを勧められたが、わたりガニを食べた。 その他多種料理をいただき、飲んだが一人1,500円位にしかならなかった。 やはり「上海ガニ」「フカヒレ」などはかなり高いようである。
食事を終え、ホテルへ帰るが、迷ったがちょうど帰り道に昨日のマッサージ屋があるのでH氏と頭坊(F)は再度のマッサージを希望。 二人をマッサージ屋で降ろして、艇長だけ一人でホテルに帰るタクシーに乗ったが、結局艇長も一緒にマッサージ屋へ行った。 昨日同様のマッサージを1時間30分してもらった後、ホテルへ帰り、ホテル内のクラブへ入ってブランデーを飲んだ。 フィリッピン・バンド（？）が入っているようなクラブで、一見それと分かる女性を連れた白人男性も居たが、我々は見物のみ。 一日使ったハイヤー代は約8,000円。 ワン・ハーフのゴルフ（食事代含む）一人約12,000円。 上海では超高い。 ホテルのクラブも安くはなかった。
23日（木） 08:00ホテルにて朝食。 中国のお金は出国時に日本円には換金できないので、ある程度の計算をして、それぞれ元とクレジット・カードでホテル代を払いチェック・アウト。 空港までのハイヤーを予約して、市内観光へ。 約30分位で終え、昼食をすることにした。 しばらくどの店に入ろうかと迷ったが、結局H氏の意見で、第一夜に「上海ガニ」などを食べた店へ行った。 可能な限り食べ、飲んだ後、ハイヤーで空港へ予定通り着いたが、帰りの便が約2時間遅れとなったため、空港内でビールを飲み、待合いのベンチで横になって時間をつぶした。 帰りの機内でも食事が出たので、ビールやワインを飲み、頭坊(F)はかなりベロベロ状態で帰国。
H氏の自家用車が迎えに来てくれていたので家路へ向かった。 時間は2泊3日で充分。 近くて早く行ける。 安い、美味しいものが多種ある。 日本語が通じない外国である。 素晴らしいホテルがある。 ゴルフもできる。 艇長は来年もまた行こうと、一緒に行ってくれる人を探しているようだ。
ノーマルのエコノミー飛行機 60,000円 ホテル・ゴルフ（その他全て含む） 55,000円 計 115,000円位でした。
追補：
帰国時、上海の空港で通関などの手続きをして待合所に入ったところで、帰りの便が約2時間遅れるアナウンスがあった。 我々3名は各々座席の指定券を持っているので、出発までの時間は買い物をするなり、一人で行動できるよう「自由時間にしましょう。 どうせ決まった座席に座るのですから……」と艇長に云いましたが、一人で行動できないらしく「そんな事云わんと一緒に居とこうナー」「なんにも無理に別々にならんでもええやないか」などとブツブツ云う子供のような大人である。
12/09/2000